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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
高句麗語合戦 〜あれは韓国これは日本〜

1 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/06/14(土) 16:41 ID:jWJqQfL6

 とざいと〜ざい。これより皆々様にご披露致しまするは、いにしえの高句麗語の
数々で御座りまする。高句麗は今を去ること1300年以上昔に滅びし古代国家で
御座りまするが、かつては満州西部・沿海州から朝鮮半島北部一帯にかけて
広大な領地を持ち、彼の隋・唐帝国の攻撃すら再三にわたって撃退したことも
あるほどの強いつよ〜い国家に御座りますれば、ニダビトの皆様にとりましては
数少ない「誇らしいですね。サ、サ、サ。」と言える存在なわけで御座りまする。

 ところが、あに計らんや、資料に残る高句麗の言葉をよくよく調べてみますると、
ウリマルには似ても似つかず(それは言い過ぎ)、それどころか、何とな〜んと、
彼のにっくきチョパーリどもの言葉とよく似ているというからさあ大変! 果たして
ニダビトの皆さんは誇りある歴史を取り戻すことが出来るでありましょうか。
      __      /
      iii■    < 乞うご期待!
   ─ー(´∀`)-─   \
   |\@|_Y_|@/|
 .<\__(ωω)__/>

301 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/04(月) 16:35 ID:E31e2iOo

>>300

 私の地名データは六興出版の『完訳三国史記』(略称「完」)の原文を底本として、
東洋文庫の『三国史記』(略称「東」)と校合したものです。備考欄に時折記してある
校異は、「東」の本文が「完」とは異なる漢字になっている場合に記すということを
原則としておりますので、「東」自身が行なった校合の結果までは載せておりません。
本当はそこまで載せた方がいいのでしょうが、井上秀雄は井上秀雄なりに(って、
随分と失礼な言い方ですが)いろいろ考えた上で確定させた本文が「東」の本文なの
でしょうから、このような形で手抜きをさせて頂いておりまする。

302 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/04(月) 17:01 ID:2SL2oDdk

>>300
よくわかりました。ありがとうございます。
嘴入れついでに(先生は忍耐強い方だと信じて…(汗))、
104の玉岐県ですけど、慶州重刊本の巻35は「玉」を「王」
にしています。巻37は「玉」っぽいですが。
備考欄に「誤伝か。」とあったので、誤伝かも、ってこと
で一言。
がんばって〜、と手を振りつつROMに戻ります。

303 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/04(月) 18:08 ID:SeOynSPg

ROMに戻るといいつつも忘れ物をしてました。
もったいないのでしつこくカキコ。(粘着…?)
途中までですが「巻三五原文」欄と慶州重刊本を突き合
わせた結果です。
違いに気付いたところを「 」で括っています。
誰か東洋文庫本と比べてみませんか?

003 真興王為州置軍主「景徳王改名」今利川県
031 真興王為州「置軍主」景徳王改名
068 景徳王改名今谷州「 」(県の字なし)
069 一「作」音
092 唐貞観十一年為「中」首州
092 文武王十三年唐咸「亨」四年
097 本高句麗奈吐「郡」

こんどこそほんとにおとなしくROMします〜。

304 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/04(月) 18:56 ID:69c2WQx.

>>302

 巻三五については「完」も「東」も「玉」とし、何の注記もついていませんでした。
巻三七については「完」は注記なし。「東」は以下のような注がありました。

  玉 原文には「王」となっているが、雑志四朔州楊麓郡馳道県条、『高麗史』
   巻五八春州瑞禾県条によって「玉」とした。

そんなわけで、『三国史記』の本文としては一応「玉岐県」を正しいとするしか
ありませんでした。しかしながら、巻三七の高句麗地名「皆次丁」から、高句麗
語「皆」に対応するのは「玉」ではなく「王」でなくてはなりませんので、本来の
高句麗地名は「玉岐」ではなく「王岐」だったが、ある時点で「王岐」が「玉岐」と
誤って伝えられた(誤写?)のだろうと推測し、「誤伝か」としたわけです。

>>303

 キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!

 こういうフォローを待っておりますた!! 092以外はすべて私の入力ミスです。
巻三五は定型文が多いので、「郡県ハ、本高句麗ノ州郡県ナリ。景徳王改名ス。
今ノ州県郡ナリ。今モ因ル/v之ニ。」という定型文をあらかじめ作っておいて、それ
を適宜書き換えるという方式を取っていたものですから、郡と県を間違えて
削ったり削り忘れたりしてしまったようです。なお、092については、東洋文庫
の注に以下のようにありますので、それに依りました。

  牛首州は原文では「中首州」となっているが、本書I新羅本紀五太宗武烈
  王二年(六五五)冬十月条、本巻雑志六高句麗条などからこれを「牛首州」
  とした。

 てなわけで、ミスについてはすべて修正しておきました。ROMに戻るなどと
おっしゃらず、今後ともご指摘ご要望をどしどしお寄せ下さいませ。

305 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/04(月) 23:58 ID:Ao5doWZU

お。もういっこあった。記入漏れか校訂の結果かわかりませんが。

138 景徳王因之「今連谷県」

306 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/05(火) 00:20 ID:rWaTEhk.

>>305

 これも私の入力ミスでつ。修正しておきますたが、見事に次々と
やっつけ仕事ゆえのぼろが出て来まつね(汗)。

 ところで、HPのデザインや内容などにご意見ご要望はありませんか。

307 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/05(火) 04:16 ID:b6kHKPNI

>>306
言語以外の記事も、2chからのコピペでもいいから増やしてはどう?
高句麗ってなに?って人もいるだろうし、言語以外にもいろんな思い込みや誤解の多い国のようだし・・・・

308 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/05(火) 13:21 ID:rWaTEhk.

>>307

 ん〜。このHPはもともとこのスレを見ておられる方々の便宜を図るという目的の
ためだけに設けたものであり、それ以外の人が見ることは一切想定しておりません。
検索エンジンにも登録しておりませんしね。正直、このスレを見る人にとっては、
2ちゃんのコピペ情報など、正直どうでもいいレベルのものでしょう。実際問題として
私個人の能力も時間も限られている関係上、言語以外のことに手を出すつもりは
ありません。百済語や任那語、新羅語に手を伸ばすことはあるかも知れませんが。

 てなわけで、このHPがそういう性格のHPであることを前提の上でご意見・ご要望
をお寄せ下さると助かります。

309 名前:日語商売(休業中):2003/08/05(火) 16:04 ID:wXUKjEvM

どうも、こちらは御無沙汰してしまい申し訳ありません。
先日『李朝語辞典』と『韓国語の形成』を入手したので、それを読んだりしてるのですが、
ちょっと遠出してたり、いろいろしたりしてて、こちらはロムは毎日してはいたのですが、
カキコするのを疎かにしておりました。正直スマンカッタ。

漢字音のことですが、高句麗がいつごろ漢字音を導入したのか、それは中国原音の色彩を
色濃く残していたものか、それとも高句麗語の音韻に適合するように変化したものなのか、
その辺は全くわかりません。
>>279さんの批判は全くその通りなのですが、いかんせん中古漢語音の体系が、その辺の
時代ではもっともはっきりその姿がわかっているものなので、字の読みとしては、中古音
と朝鮮漢字音(これこそ高句麗語とは全く関係ない可能性が高いものですが)を併記して
おくのが、現段階では最も穏当だと思います。

>>290
『学研漢和大字典』の上古・中古音表記が廃止されてますか!
残念と言うか、まぁいつまでも墨守するもんじゃなかったからよかったと言うかw。
同じようなことができる辞書の類ですか・・・
阪大の岡島先生のサイトに、『広韻』をデータベース化したもののリンクがありました。
使い勝手はよく分かりませんが、参考までに。
ttp://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/ingaku/jion.htm

私自身も、中古中国語の漢字音の音価についての腹案、およびJIS文字での転写法はすこし
考えておりますので、どこかで発表したいと思っています。

>>288
席が設けられた暁には私も末席に連なりたいものです!

>>308
電波系ほにゃららの過去スレは倉庫があるんでしたっけ?
なかったら置き場に使ってもよろしいかと。

310 名前:かんがく:2003/08/05(火) 21:02 ID:QIvBLiYU

>>291 中期語

 このスレの専門家の皆様はとっくに御存知でしょうが、専門家でない方のために紹介。

趙義成(東京外語大 専任講師)の朝鮮語研究室
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/" target=new>http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/
専攻分野は、「朝鮮語学 (現代朝鮮語文法)」とありますが、中期語についての論文もいくつか書いておられるようです。

なお、上記のなかに「中期朝鮮語の話」
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/korean/middle/Jmiddle.html" target=new>http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/korean/middle/Jmiddle.html
というのがありました。

「研究室」の全体的な内容は、無識な かんがく にはとうてい歯が立ちませんが、
それでも、

「朝鮮語ビビンパ」
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/bibimbab/index.html" target=new>http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/bibimbab/index.html

「ごった煮」
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/etc/index.html" target=new>http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/etc/index.html

などは、興味深く読めました。

 また、「朝鮮語学習歴」での、菅野裕臣先生との師弟関係のエピソードも印象的でした。

(ちょっと、はずした書き込みですみません。)


311 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/06(水) 00:38 ID:buU7hXm6

>>306
先生のHPですが、おでむかえのAAがこわいです。

百済編もあったんですね。高句麗編と同様のことをしてみました。
今回は明らかに誤りを正した校訂の結果と推測される違いはカット
してます、これでも…。
東洋文庫の注記を転記させてばかりの経緯を反省して。(たははっ)

「巻三七原文」欄
154 本比「勿」
169 本「孤」山
180 本只馬馬「知」

「巻三六原文」欄
001 置熊津都督府「羅」文武王取其地有之
001 今「分」州
029 改州郡名及今並「 」因之
045 真興王十六年「 」為州
049 神文王五年初置小京「景徳王十六年置南原小京」今南原府
056 今保安県「 」
071 万「項」県
075 今淳昌「県」
134 今海南「県」
143 「[厭+土]」海郡

312 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/06(水) 02:39 ID:q1URs1xk

>>311
>先生のHPですが、おでむかえのAAがこわいです。

 え〜、あのAAは>>203をそのまま使ったもので、特に他意はありません
(ほんとかよ)。154は「全」の原文の方は「忽」になっていましたが、訳文の
方では「勿」になっていました。169も同じく、原文は「狐」、訳文は「孤」、180
も同様で、原文は「只馬馬只」、訳文は「只馬馬知」ですた。そんなん、反則
やんか(泣)。

 001「分」州については、「東」に以下のようにあります。

  公州 原文には「分州」とあるが、『高麗史』巻五六清州牧公州条によって、
   「公州」と改めた。

 てなわけで、これは今のままでかまわないと思います。071の「万頃県」は、
「完」も「東」も「頃」であって「項」ではありませんでした。これについてはどれ
が正しいのやら、今の私には判断がつきません。あと、143の「壓」」は「圧」の
旧字体ですから、今のままで問題ないはずです。それ以外はすべて私の入力
ミスですので、修正致しました。ご指摘、有難うございました。

313 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/06(水) 11:15 ID:lMiJjLho

とゆーことは、娜々志娑无先生…
>>306
>見事に次々とやっつけ仕事ゆえのぼろが出て来まつね
とおっしゃってましたが、よーするにどーでもいーところで
どーでもいー入力ミスはしていても、原文引用部に限れば、
必要なところはいまのところノーミスっつーことっすね。おみごとぉ!!

314 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/08(金) 20:20 ID:EDkQCoXw

幇p 滂ph 並b 明m 非f 敷fh 奉v 微w
見k 渓kh 群g 疑ng 影' 暁h 匣hh 喩y 于yw
端t 透th 定d 泥n 来l 知ty 徹thy 澄dy 娘ny
精c 清ch 従dz 心s 邪z
照cy 穿chy 神dzy 日nzy 審sy 禅zy
荘C 初Ch 崇dZ 疎S

果/仮a 遇o
蟹ai 止ei 効au 流eu 
山an/at 臻en/et 咸am/ap 深em/ep 
宕/梗ang/ak 曾eng/ek 通/江ong/ok

ローマ字転写するときにはこんな風にやってるなぁ。
それほど根拠はないけど。

315 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/11(月) 23:59 ID:otCfgAvo

>おおる

 スレ主にもかかわらず、長々とご無沙汰してしまい、申し訳ありません。
ただ今盆休みで実家に戻っております。実家はダイヤルアップしかネットに
つなぐ手段がありませんので、盆が明けるまではたまにしかアクセス出来
ないと思いますが、悪しからずご了承下さい。

>>309 日語商売さん

 お久しぶりです。あんまりカキコされないので、もう見限られてしまったの
かと思いましたよ(^^;。とりわけ漢字音関係に関しては、日語商売さんの
フォローなくしてはこのスレは立ち行きませんゆえ、何卒お見捨てなきよう。

>電波系ほにゃららの過去スレは倉庫があるんでしたっけ?
>なかったら置き場に使ってもよろしいかと。

 帰省から戻りましたら、そのように致します。

316 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/12(火) 00:00 ID:7ExtZA0Q

>>310 かんがくさん

 趙義成さんのHPですね。本家でもわりと有名なサイトではなかったかと。
もちろん私も氏のHPは存じ上げております。ご本人の方とはまったく面識は
ありませんが。


>>314

 なるほど。漢字音の表記法もいろんな流儀があるものですなぁ。勉強に
なります。

317 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/13(水) 10:05 ID:tMi2qq9g

藤堂先生の再構による中古音(a^, e^=a、eの上にv)

果 開一a 開三ιa 合一ua 合三ιua
仮 開二a^ 開三ιa^ 合二ua^ 合三ιua^
遇 合一o 合三ιo/ιu
蟹 開一∂i/ai 開二Λi/a^i/ρi 開三ιεi 開四ei
  合一u∂i/uai 合二uΛi/ua^i 合三ιuεi 合四uei
止 開三ιe^/ιi/ιei/ι∂i 合三ιue^/ιui/ιu∂i
効 開一au 開二a^u 開三ιεu 開四eu
流 開一∂u 開三ι∂u/ιeu
咸 開一∂m/am 開二Λm/a^m 開三ιεm/ιΛm 合三ιuΛm
深 合三ι∂m
山 開一an 開二Λn/a^n 開三ιεn/ιΛn 開四en
  合一uan 合二uΛn/ua^n 合三ιuεn/ιuΛn 合四uen
臻 開一∂n 開三ιe^n/εn/ι∂n 合一u∂n 合三ιue^n/ιu∂n
宕 開一aη 開三ιaη 合一uaη 合三ιuaη 
江 開二っη
曾 開一∂η 開三ι∂η 合一u∂η 合三ιu∂η
梗 開二Λη/εη 開三ιΛη/ιεη 開四eη
  合二uΛη/uεη 合三ιuΛη/ιuεη 合四ueη
通 合一uη/oη 合三ιuη/ιoη

318 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/13(水) 10:19 ID:tMi2qq9g

韻と等の相関関係は以下の通り

韻 一二三四 一二三四(合口)

果 ○×○× ○×○×
仮 ×○○× ×○○×
遇 ×××× ○×○×
蟹 ○○○○ ○○○○
止 ××○× ××○×
効 ○○○○ ××××
流 ○×○× ××××
咸 ○○○× ××○×
深 ××○× ××××
山 ○○○○ ○○○○
臻 ○×○× ○×○×
宕 ○×○× ○×○×
江 ×○×× ××××
曾 ○×○× ○×○×
梗 ×○○○ ×○○○
通 ×××× ○×○×


319 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/13(水) 10:21 ID:tMi2qq9g

なんか予想もしないばけかただったなぁ・・・

韻と等の相関関係は以下の通り

韻 一二三四 一二三四(合口)

果 ○▲○▲ ○▲○▲
仮 ▲○○▲ ▲○○▲
遇 ▲▲▲▲ ○▲○▲
蟹 ○○○○ ○○○○
止 ▲▲○▲ ▲▲○▲
効 ○○○○ ▲▲▲▲
流 ○▲○▲ ▲▲▲▲
咸 ○○○▲ ▲▲○▲
深 ▲▲○▲ ▲▲▲▲
山 ○○○○ ○○○○
臻 ○▲○▲ ○▲○▲
宕 ○▲○▲ ○▲○▲
江 ▲○▲▲ ▲▲▲▲
曾 ○▲○▲ ○▲○▲
梗 ▲○○○ ▲○○○
通 ▲▲▲▲ ○▲○▲


320 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/13(水) 19:52 ID:tMi2qq9g

317の再構音を任意に並べなおすとこんな風になります

a/ιa/ua/ιua
a^/ιa^/ua^/ιua^
o/ιo/ιu/
∂i/ι∂i/u∂i/ιu∂i
ai/ιεi/uai/ιuεi
Λi/ιi/uΛi/ιui
a^i/ιe^/ua^i/ιue^
ρi/ιei/uei/iuei
au/ιεu/ieu
a^u/ιeu/∂u/ι∂u
am/ιεm/∂m/ι∂m
a^m/ιΛm/Λm/ιuΛm
an/ιεn/uan/ιuεn
Λn/ιΛn/uΛn/ιuΛn
a^n/ien/ua^n/iuen
∂n/ι∂n/u∂n/ιu∂n
εn/ιe^n/ιue^n
aη/ιaη/uaη/ιuaη
っη/ieη/iueη
oη/ιoη/uη/ιuη
εη/ιεη/uεη/ιuεη
∂η/ι∂η/u∂η/ιu∂η
Λη/ιΛη/uΛη/ιuΛη


321 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/13(水) 23:34 ID:PD.6F2i2

>>317-320

 この書き込み内容からして、これを書き込まれたのは>>314さんですよね。
>>279を書き込まれたのも同じ方かな。ここは一つ、このスレ限定でもかまい
ませんから、コテハン{又作ル/2通名ニ/1}を名乗られてはいかがでせうか。
同じことは>>298=>>300=>>302-303=>>305=>>311氏にもぜひお願いしたい
ところであります。もしある見解に対して意見の相違があって論争になった時、
コテハンでやりあった方が当事者もやりやすいでしょうし、ROMしている人も
流れを把握しやすいと思うんですよね。それに、>>159で日語商売さんも少し
おっしゃっておいでですが、一応このスレの高句麗語研究も研究の端くれ(藁)
ですから、せめてあるアイデアが誰の着想(オリジナリティー)なのかぐらいは
わかるようにしておきたいので。

322 名前:298:2003/08/15(金) 18:00 ID:8m27OsP2

>>321
298以下です。すぐ消えるつもりでしたので名無しのままで失礼しました。
お気に障ったようでしたら、平身低頭陳謝いたします。すみません。

323 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/15(金) 23:55 ID:b50MDJDY

>>322
>お気に障ったようでしたら、平身低頭陳謝いたします。すみません。

 あわわわわ。それは誤解で御座る。「論争」云々は物のたとえに過ぎませぬ。
ぜひとも本スレに定着して頂きたいと思えばこそのコテハン要請で御座りまする。
今後とも書き込みのほど、宜しくお願い致しまするm(_"_)m。

324 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/15(金) 23:58 ID:b50MDJDY

 拙者、いまだに寄生虫、もとい、帰省中の身で御座れば、研究も何も手につかぬ
状態で御座る。高句麗地名研究の続きもしなくてはならないのですが、今しばらくの
ご猶予を賜りたく。

325 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/22(金) 18:05 ID:K2TmWkYU

明日実家にでもよって、漢語古音手冊でもとってこようかなぁ。
中国の学会での公式の見解と藤堂説を付け合せたい
上古音なんかはこの20年でも随分研究が進んだはずだから、
藤堂説とはだいぶ違った説をとる人が多くなっていると思う。

一番の謎はやっぱり別紐と等の問題でしょうねぇ・・・
別紐は言語の層の問題かもしれないし、等は三等については
介音の問題だとしても、二等と四等は声母の側の問題かも知れない。
三開>-i-、一合>-u-、三合>-yu-という介音に変化したのは
ほぼ間違いないはずなんだけど。

326 名前:日語商売(休業中):2003/08/22(金) 20:32 ID:kXAohvVA

>>325
漢語古音手冊、私のは荷物のどこかに紛れて探し出すのがものすげー手間。。。
日本に就職決まるまで参照できません(氏)。

上古音はチベット語などとの比較とか、複声母をどう解釈するか、
重紐や等の解釈をどうするかなどの研究が進んだので、藤堂説とはだいぶ違ってきてますね。
それでも一向に収斂してる気がしない。。。

高句麗語と関係ない話でスマソw

327 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/22(金) 20:51 ID:orloRqTU

複声母の研究などは、タイ諸語との比較によって進歩した面も
かなりありますよね。言語電波学スレスレだけど。

aの変音があんなにたくさんあるのにuの変音などは乏しく、
自然言語としてあのような体系がありうるのか、
というところがミソだと思います。第一美しくない。
母音の三角形がきれいに描ける体系でないと。

高句麗語の音韻体系の再構・・・夢のまた夢ですかねぇ。

328 名前:名無しさんはポシンタン:2003/08/26(火) 11:54 ID:VgU442Vw

現在一般的な学説でも、藤堂説からそれほどの違いは生じてないですよ。

あの再構形の一番の問題点は、現存するどの言語にも似ていないことw
あれだけ韻母が細かく分かれるということは、母音に長短の対立が
あったのかもしれない。別紐はそれを表すのではないか。

329 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/28(木) 16:13 ID:iiBAw8Gs

 随分長いことさぼってましたが、そろそろ再開しまつ。

016,[虫+也]山県,[虫+也]山県ハ、本高句麗ノ県ナリ。景徳王因ル/v之ニ。今ノ稷山県ナリ。,
忠南天原郡稷山面,×,×,×,×,
017,買忽{一ニ云フ水城},水城郡ハ、本高句麗ノ買忽郡ナリ。景徳王改名ス。今ノ水州ナリ。,
京畿水原市,川・水=買(中:mai);城=忽(中:hu∂t),古代日本語「mi1(水)」;古代
日本語「ki2(城)」,後期中世語「mщl(水)」;百済語「ki(城)」;後期中世語「kol(谷・洞)」,
中世蒙古語「mo¨ren(江・海)」;ツングース諸語「mu(水)」;満州語「mu-ke(水)」;
満州語「holo(谷)」「golo(省)」;トルコ語「qol-γan(城)」;蒙古語「qol-γan(城)」,
018,唐城郡,唐恩郡ハ、本高句麗ノ唐城郡ナリ。景徳王改名ス。今復ス/v故ニ。,京畿華城
郡南陽面,×,×,×,×,※漢字の変更のみ。「城」→「恩」の変更理由は不明だが、言語
学的な意味はなさそう。
019,上忽{一ニ云フ車忽},車城県ハ、本高句麗ノ上{一ニ作ル/v車ニ}忽県ナリ。景徳王改名ス。
今ノ龍城県ナリ。,京畿平沢郡青北面龍城里,車(中:t∫‘ιa)=上(中:зιaη);城=忽
(中:hu∂t),古代日本語「ki2(城)」,百済語「ki(城)」;後期中世語「kol(谷・洞)」,満州語
「holo(谷)」「golo(省)」;トルコ語「qol-γan(城)」;蒙古語「qol-γan(城)」,※高句麗
漢字音:車=上?
020,釜山県{一ニ云フ松村活達},振威県ハ、本高句麗ノ釜山県ナリ。景徳王改名ス。今モ
因ル/v之ニ。,京畿平沢郡振威面,釜=松村活?(中:sioη-ts‘u∂n-斤uat);山=達
(中:dat),古代日本語「take2(岳)」;古代日本語「taka-si(高)」,ナシ,トルコ語「taγ(山)」,

330 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/28(木) 16:13 ID:iiBAw8Gs

 016は高句麗地名と新羅地名が同じで、しかもどちらも漢語地名と来てますから何の
役にも立ちません。チォブ。

 017は高句麗地名に訓読地名と音読地名が揃っている例ですが、「買=水」「忽=城」
ともに高句麗語としてはお馴染みの例ばかりですね。

 018は高句麗地名と新羅地名に違いはあるものの、ともに漢語地名のみですので、
高句麗語の資料としては使えそうにありません。高句麗地名の「唐城」がなぜ新羅地名
では「唐恩」に変えられたのかわかりませんが、「唐恩」という字面からすると、新羅が
宗主国である「唐」に媚びようとしてこのような地名に変更したのかも知れませんね。

 019は高句麗地名において既に「上忽」「車忽」両様の名称があったことがわかるわけ
ですが、「上(中:зιaη)」と「車(中:t∫‘ιa)」では比較的漢字音が似ていますので、
単に宛てた漢字が違っていただけのことである可能性が高いように思います。新羅地名
の「車城県」を見ると、高句麗地名の「車忽」の「車」は訓読地名であり、高句麗語の「車」
に相当する語が「上(中:зιaη)」に近い発音だったという可能性もありますが、「車」
を使った高句麗地名が他にないので、何とも言えません。

 020は高句麗地名で「釜山」と「松村活達」が対応している例です。このうち、「山」と「達」
は045「功木達{一ニ云フ熊閃山}」や064「高木根県{一ニ云フ達乙斬}」などの例から明確
に結び付けることが出来ますが、残る「釜」と「松村活」が難しいですね。「釜」は中期朝鮮
語では「kama」(日本語と語形が同じなのは共通語彙かそれとも借用関係か不明)です
ので、「松村活」と関連性を求めるのはちょっと難しそう(せいぜい「活(中:斤uat)」くらい?)
です。ただ、気になるのは中期朝鮮語に見える「sot‘(鼎)」でして、朝鮮語では釜と同義
で使用されているようなので、もしかすると「松(中:sioη)」と結び付けることが可能かも
知れません。なお、新羅地名の「振威(中:t∫ιen-・ιu∂i)」は高句麗地名「松村活達」
の「村活(中:ts‘u∂n-斤uat)」の部分を利用して付けられたものではないでしょうか。

331 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/28(木) 16:21 ID:iiBAw8Gs

>>330

 そうそう。指摘し忘れてましたが、056や091によれば、高句麗語では「松」のことを
「扶蘇(中:pιu-so)」「夫斯(中:pιu-sie)」と言っていたようですので、高句麗
地名の「釜山」の「釜」は訓読字ではなく音読字(中:bιu)で、高句麗語の「松」の
第一拍「pιu」を表記したものと見るべきかも知れません。

332 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/30(土) 18:51 ID:lxt7O49k

021,栗木郡{一ニ云フ冬斯[月+兮]},栗津郡ハ、本高句麗ノ栗木郡ナリ。景徳王改名ス。
今ノ菓州ナリ。,京畿始興郡果川面,栗=冬斯(中:toη-sie);木=[月+兮](中:hι∂t)
〜盻(中:斤ei),古代日本語「toti(橡)」;古代日本語「ki2〜ku(木)」,ナシ,ナシ,
022,仍伐奴県,穀壌県ハ、本高句麗ノ仍伐奴県ナリ。景徳王改名ス。今ノ黔州ナリ。,ソウル
市永登浦区東面始興里,穀=仍伐(中:ni∂η-biu∧t);壌=奴(中:no),古代日本語
「ina-Φo(稲穂)」;古代日本語「mi2(実)」;古代日本語「na(国・大地)」,後期中世語
「py∂(稲)」;現代朝鮮語「nui(白米中に混じた稗)」;新羅語「nu¨〜nu¨ri(世)」;後期
中世語「na-rah(国)」,南方ツングース諸語・満州語「na(土地)」,※非三七
023,斉次巴衣県,孔巌県ハ、本高句麗ノ済次巴衣県ナリ。景徳王改名ス。今モ因ル/v之ニ。,
ソウル市永登浦区西面陽川,孔=斉〈済〉次(中:dzei〈tsei〉-ts‘ii);巌=巴衣(中:
pa-・ι∂i),古代日本語「iΦa-Φo(巌)」,後期中世語「pa-hoi(巌)」,ギリヤーク語
「pax(石・崖)」,※高句麗漢字音:斉=済※非三七
024,買召忽県{一ニ云フ弥鄒忽},邵城県ハ、本高句麗ノ買召忽県ナリ。景徳王改名ス。
今ノ仁州ナリ{一ニ云フ慶原。買召、一ニ作ル/2弥鄒ニ/1}。,京畿仁川市,買召(中:mai-
t∫ιεu)=弥鄒(中:mie-ts^i¨∂u);召〈鄒〉(中:t∫ιεu〈ts^i¨∂u〉)=邵(中:
зιεu);城=忽(中:hu∂t),古代日本語「ki2(城)」,百済語「ki(城)」;後期中世語
「kol(谷・洞)」,満州語「holo(谷)」「golo(省)」;トルコ語「qol-γan(城)」;蒙古語
「qol-γan(城)」,※高句麗漢字音:買=弥;召=鄒※非三七
025,[犬+章]項口県{一ニ云フ古斯也忽次},[犬+章]口郡ハ、本高句麗ノ[犬+章]項口県
ナリ。景徳王改名ス。今ノ安山県ナリ。,京畿始興郡秀岩面安山,[犬+章]=古(中:ko);
項=斯也(中:sie-yia);口=忽次(中:hu∂t-ts‘ii),古代日本語「kutu〜kuti(口)」,
済州島方言「kulrε(口)」;全羅南道方言「kul(口)」,ナシ,

333 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/30(土) 18:51 ID:lxt7O49k

 021は高句麗地名に訓読・音読が揃っている例ですが、日韓両語ともに対応語は
指摘されていないようです。しかしながら、>>269で指摘したように、「栗木=冬斯
[月+兮]」という対応で、「木」と「[月+兮]」が対応し、日本語「ki2(木)」と対応する
ことがわかりましたから、残る「栗」と「冬斯」も対応する可能性が高いと思われます。
「冬斯」の漢字音(toη-sie)を見る限り、残念ながら日本語の「kuri(栗)」を対応語
として挙げることは出来せんが、その代わり、栗によく似た実を付け、かつては重要
な食糧でもあった「トチ(橡)」を提示することが出来そうです。sは歯茎摩擦音、tは
歯茎破裂音、摩擦音と破裂音の違いこそあれ、調音点は同じですからねぇ。

 なお、新羅地名「栗津郡」は「津」への改名の説明が難しいですが、旧百済領の
新羅地名で百済の「豆[月+兮]県」が「会津県」に改名されたという例があります
ので、新羅語としてではありますが、「津(=港)」と「[月+兮](中:hι∂t)」の間に
対応関係を認めることが出来そうな感じです。尤も、中期朝鮮語や現代朝鮮語に
同様の対応例があるかどうかまではわかりません。もしこれはとお気づきの方が
おられましたら、ぜひご教示下さい。

334 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/30(土) 18:52 ID:lxt7O49k

 022は高句麗地名が音読地名のみで、対応する訓読地名がありませんが、新羅
地名「穀壌県」の「壌」は、>>278にもある通り、高句麗の音読地名では「奴」と対応
していますので、高句麗の訓読地名に準じた取り扱いが出来る可能性があります。
その場合、「穀」と「仍伐」が対応することになりますが、日韓両語ともに過去に本語
と対応する例は示されていません。>>44では「ina-Φo(稲穂)」「mi2(実)」を提示し
ましたが、これは苦し紛れに出したようなもので、自信があるわけではありません(w。
朝鮮語の「nui(稗)」「py∂(稲)」の方も同様です。どなたか、いいアイデアはあり
ませんかねぇ。

335 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/30(土) 18:53 ID:lxt7O49k

 023も高句麗地名は音読地名のみで訓読地名はありませんが、新羅地名の「孔巌
県」の「巌」は074などにもあるように、高句麗地名では「波衣(中:pua-・ι∂i)」と
対応しますので、発音的に見て「巴衣(中:pa-・ι∂i)」も「波衣」とほとんど同じと
見てよいでしょうから、新羅地名を高句麗の訓読地名に準じて取り扱える可能性が
あります。となると、「孔」と「斉〈済〉次(中:dzei〈tsei〉-ts‘ii)」が対応することになる
わけですが、今のところ日韓近隣諸言語いずれも本語と対応する語を指摘すること
は出来ないようです。私も似たようなものですが、あえて指摘すれば、「スク(透)」
「スキ(隙)」「ス(鬆)」の「su」あたりはどうでしょうか。揃いも揃って上代に確例を見
出せないものばかりですので、あまり声高に主張出来ないのがつらいところですが。

 「巌」は過去に古代日本語の「iΦa-Φo(巌)」、中期朝鮮語の「pa-hoi(巌)」など
が対応語として指摘されていますが、本例に関しては朝鮮語が最も近いと言って
よいでしょうね。ただ、中期朝鮮語の「pa-hoi(巌)」は今では使われていない語の
ようですし、高麗時代に高句麗語(渤海語)から朝鮮語に入った借用語の可能性も
あることは念頭に置いておかなくてはならないでしょう。

 それともう一つ、高句麗地名が巻三七では「斉次巴衣県」、巻三五では「済次巴衣
県」となっているのも興味深いですね。「斉(中:dzei)」は有声音、「済(中:tsei)」は
無声音ですから、高句麗漢字音ではやっぱり有声・無声の区別はなかったことを
示唆するものと解されます。尤も、「斉」と「済」は字形的にさんずいの有無という違い
しかありませんから、単なる誤記の可能性もありますが。

336 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/30(土) 18:53 ID:lxt7O49k

 024は高句麗地名に音読地名が2種類存する例ですが、「買召忽」「弥鄒忽」それ
ぞれの漢字音から見るに、単に同じ地名を別々の漢字で表記したものに過ぎない
ようです。中でも「買(中:mai)」と「弥(中:mie)」の対応は、高句麗語の「水(川)」
の語形を再構する上で参考になります。新羅地名「邵城県」は高句麗地名の「召
(鄒)」を「邵(中:зιεu)」に、「忽」を「城」に置き換えたものでしょう。

 025は高句麗地名に音読・訓読ともに揃っており、訓読地名「[犬+章]項口」と音読
地名「古斯也忽次」が対応しています。このうち、「口」と「忽次」が対応することは、
102の例からも明らかであり、更に日本語の「kuti(口)」とも対応することも先学に
より既に指摘されているところです。朝鮮語では済州島方言に似た語形が見える
ようですが、地理的に見て夫餘系言語の影響と見るよりも日本語との関係を疑った
方がよいのではないでしょうか。

 残った「[犬+章]項」と「古斯也」のうち、「[犬+章]」は075に「[犬+章]塞県{一ニ云フ
古所於}」とありますので、「[犬+章]」と「古」、「項」と「斯也」がそれぞれ対応すると
見てよさそうです。「[犬+章]」はのろじかのことですが、のろじかは日本にはいない
動物であり、朝鮮語の「noru」をそのまま借用しているくらいですので、対応例を
見出すことは困難でしょう。また、朝鮮語もその語形からして対応例とするわけに
は行きません。どうやら「ko([犬+章])」は高句麗語独自の語ということになりそう
です。最後まで残った「項=斯也」ですが、「項」は漢語としてはうなじ、または首の
ことですので、日本語と結び付けるなら「うなじ」の「し」あたりがよさそうな感じです。
「うなじ」は「うな」だけでも「項」の意味があり、「し」は「しり(尻)」の略語と説明される
ことが多いのですが、別に語源がそれで確定しているわけでもありませんので、
「し」にも「項」の意味があったと考えれば、まぁ何とか納得出来なくもありません罠。
カナーリ苦しいですけどね(w。なお、新羅地名は高句麗の訓読地名を2文字に
省略しただけのものですので、何の役にも立ちません。シッパル!

337 名前:日語商売(休業中):2003/08/30(土) 20:00 ID:E0TMoIqo

>>330
そういえば韓国語で松のことをsol(普通は「木」の意味のnamuを付けてsonamuという)
と言いますが、「鼎、釜」の意味のsot‘(この語は今でも使います)と音が似てます。
案外これと関係があるかもしれませんね。

>>333
現代韓国語の語彙に、kε(海と川の水が出会う河口付近のこと)という言葉があります。
現在『李朝語辞典』をそのほかの本とともに箱詰めして韓国に送っているところなので、
中期語の例については参照できませんが、別スレで話題になっていた「熊津」のことを、
中世〜近世の日本では「こむがい」とか「こもがい」と呼んでいる例があります。
漢字では「熊川」と書いていますが、こちらは古代の「くまなり」を漢訳したものですね。
で、それに現れる「かい」とは「津」のことだと思われます。
港や渡し場は河口付近に作られることが多いので、ある時期にはkai(>kε)で
そのような意味を表していたのかもしれません。
ただ熊津(現在の公州)は錦江沿いではあるものの内陸に位置しているので、
はたしてそれでいいのか疑問なので、『李朝語辞典』が到着するまでしばしお待ちを。

338 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/08/31(日) 01:10 ID:qp0ykk5I

>>337 日語商売さん
>韓国語で松のことをsol(普通は「木」の意味のnamuを付けてsonamuという)
>と言いますが、

 ああ、そう言えば>>54で「松」について書いておられましたね。朝鮮語で「松」が
「sol」なら、確かに「sot‘(釜)」と関係があるかも知れませんねぇ。ただ、そうなる
と、「松村活達」は音訓混用ということになってしまいますな。それより何より、
朝鮮語の「sol(松)」は「松」の漢字音と関係があるような気がしますが、その辺
どうなのでしょうか。

>現代韓国語の語彙に、kε(海と川の水が出会う河口付近のこと)という言葉があります。

 おお、それは(・∀・)イイ!ですねぇ。『李朝語辞典』は私も持っているのですが、
職場に置いてあるので、月曜までは確かめられないんですよ。まぁ職場までは
歩いても10分かからないので、行けばいいんですけどね(w。

>別スレで話題になっていた「熊津」のことを、
>中世〜近世の日本では「こむがい」とか「こもがい」と呼んでいる例があります。

 それは何という資料でしょうか。『日本書紀』の古写本では「熊津(熊川)」に相当
する地名を「久麻那利」と書いて「コムナリ」と訓じている(「図書寮本」)ようですが。

339 名前:日語商売(休業中):2003/08/31(日) 02:58 ID:UCamNyzU

>>338
うお、私とんでもない間違いをしておりました!
「こもがい」は熊津(公州)のことではなく、慶尚南道熊川郡の熊川港のことでした!!
釜山港が栄える前の代表的な貿易港で、そこから積み出されて日本に輸出された茶碗のことを
茶道の世界では今でも「こもがい」と呼んでいるのです。
そのほかにも、確か日本人の漂流者が清や朝鮮の見聞を書いた本でも、
そこを熊川と呼んでいた覚えがあります。

で、熊川港=こもがい、であれば、「かい」はまさに港(津)であるわけで、
>>337で述べたことのもっと確かな証拠になるわけです。
また、上記の本(『朝鮮物語』や『寛永漂流記』、うちの大学で院生が演習で読んでいる本ですが、
日本ではあまり有名な本ではないようです)では、「釜山浦」に「ふさんかい」という読みが
付けられていました。
「浦=かい」とはなんぞや?「海」か?とか思っていたのですが、よく考えてみると
この「かい」も韓国語のkai(kε)と考えるべきもののようです。

なお余談ですが、中期朝鮮語で「熊津」に「koma-nΛrΛ」という訓を付けていることですけど、
もしかすると「津」の「nΛrΛ」は、川を意味する「na〜nari(h)」とは関係なくて、
現代韓国語で「渡し場」を意味するnaruや「運ぶ」を意味するnarщdaと
関係がある言葉かもしれません。
で、「コムナリ」はそれとは別で、本当に「熊+川」を意味する朝鮮語(百済語?新羅語?)で
あったと考えることもできるのではないでしょうか?

340 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/01(月) 15:50 ID:fNx9Kh.2

>>339 日語商売さん

 例の「kai」ですが、『李朝語辞典』を引くと、それっぽいのが二つありました。
「浦」の意の「kai」と、「[シ+叉]」(川の分かれるところ)の意の「kai」です。後者は
「[シ+叉]:水岐流也 港[シ+叉] kai〈四解下30〉」とありますので、一応こちらの
方が近そうな感じですが、おそらく両者とも同源ではないでしょうか。

>『朝鮮物語』や『寛永漂流記』

 確かに『朝鮮物語』のような朝鮮軍記物は日本では人気が今イチみたいですね。
私も読んだことがありません。まぁ日本には他にも面白い資料がたくさんあります
から、この種のものはどうしても後回しになってしまうのでしょう。ところで、『寛永
漂流記』とは『寛永漂民記』のことでしょうか。『国書総目録』では『寛永漂民記』は
あっても『寛永漂流記』という書名の本はありませんでしたので。

>もしかすると「津」の「nΛrΛ」は、川を意味する「na〜nari(h)」とは関係なくて、
>現代韓国語で「渡し場」を意味するnaruや「運ぶ」を意味するnarщdaと
>関係がある言葉かもしれません。

 「津」は『李朝語辞典』には「narщ」とありました。意味的に見て、動詞「narщ-da
(運ぶ)」とは同源の関係っぽいですね。「koma-nΛrΛ」とは母音は異なりますが、
それは「na〜nari(h)(川)」も同じですから、可能性としてはどっちもどっちという
感じですね。

 なお、『日本書紀』の「久麻那利」と古訓「コムナリ」については、「久麻」が百済語
っぽいのに対し、「コム」が新羅語(朝鮮語)と一致することからすると、漢字表記が
依拠した百済系の漢文資料、古訓が新羅系帰化人と、それぞれ由来するものが
違っていたことによるものなのかも知れません。

341 名前:日語商売(休業中):2003/09/02(火) 17:03 ID:VPwHxvo.

>>340
なるほど、kaiには「浦」と「川の分かれ目」の2義があったのですね。
「港[シ+叉] kai」の部分ですが、「港」には『広韻』や『説文新附』では「水派」(川の支流)、
『古今韻会挙要』では「水分流也」との注があるので、
この場合の「港[シ+叉]」も「川の分かれ目」という意味のようです。
また「浦」も、「水辺」という意味のほかに「川の分流」という意味があります。
中期語でのkaiの中心的な意味は「川の分かれるところ、川の支流」という意味で、
「浦(この場合は水辺?日本語「うら」は国訓)」は派生的意味と見受けられます。

なお、前とは別の韓日辞典でkεの意味を調べると「潟、干潟」となっておりました。
まぁ確かに干潟は河口付近にできるし、仁川あたりの河口には川がいくつも枝分かれして
干潟になってるところを多く見かけますが。。。

>ところで、『寛永
>漂流記』とは『寛永漂民記』のことでしょうか。『国書総目録』では『寛永漂民記』は
>あっても『寛永漂流記』という書名の本はありませんでしたので。

はい、たぶんそれだと思います。
ところで、それらの本の朝鮮地名のところを見ると、明らかに漢字音ではない、
いわば「訓読み」のところが出てきて、たとえば「川」という字にはほとんど「かい」という
振り仮名があるし、「慶尚道」「全羅道」などの「道」は「たい」と読ませています。
固有語地名と思われるところの解読の一助になれば。

342 名前:日語商売:2003/09/02(火) 17:04 ID:VPwHxvo.

しっぱい。昨日から営業中だw

343 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/02(火) 17:26 ID:yGyB5ZQs

>>336
 修正です。

 × 朝鮮語の「noru」をそのまま借用
 ○ 朝鮮語の「noro」をそのまま借用

 のろじかは現代朝鮮語では「noru」ですが、中期朝鮮語では「noro」でした。
逝ってきまつ。

    ||§||            ||§||
    ||ウ||            ||§||
    ||  ||            ||§||
    ||  ||            ||§|| コロコロ
._| ̄(||〇||        .__/(||ウ||......(((〇

344 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/02(火) 17:58 ID:yGyB5ZQs

>>341
>それらの本の朝鮮地名のところを見ると、明らかに漢字音ではない、
>いわば「訓読み」のところが出てきて、たとえば「川」という字にはほとんど「かい」という
>振り仮名があるし、「慶尚道」「全羅道」などの「道」は「たい」と読ませています。

 ふむう。でも、「道」の固有語は「kil」ではありませんか。少なくとも中期朝鮮語では
そうなっているみたいですよ。「川」の「かい」の方はともかく、「道」の「たい」というのは
漢字音ではないのでしょうか。まあ「道」の朝鮮漢字音は「to」ですので、ちょっと「たい」
にはなり難いことは確かですが、中古音は「dau」ですし、方言では「tau」となっている
地域があったとは考えられませんか。或いは、日本漢字音の影響とか。著者は当然
日本人ですから、中世末期の日本漢字音なら「道」は「だう」と書いて「dっ:」と発音して
いたわけで、そこから生まれた一種の観念的朝鮮漢字音ということも考えられるのでは。

345 名前:日語商売:2003/09/02(火) 19:58 ID:DFNBHmvo

>>344
実は私もそれ考えたのですが、他のところに出てくる「道」、たとえば
固有の地名に出てくる「道」は「どう」と仮名が振ってあるんですよ。
いい加減スレ違いになってきているので、これについては、
またあとで時間があるときにでも大道芸スレで考えることにして、
こちらは本道に戻りましょう。

あ、いろいろ調べてみたら、kεは入り江や湾についても言うようです。
ただ、学生にkεの意味について聞いても「わからない」「犬でしょ」という答えが返ってくるので、
現在ではほとんど使わない言葉のようです。

346 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/02(火) 21:18 ID:Q4aLQ0No

>>345 日語商売さん
>こちらは本道に戻りましょう。

サムスン亭ヲン楽:山田クン、座布団1枚、日語商売さんに上げて。

>「犬でしょ」

 ベタでつけど、ワラタ。ほんと彼らは犬が好きなんでつね(w。

347 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/06(土) 17:10 ID:up9m2u5A

026,主夫吐郡,長堤郡ハ、本高句麗ノ主夫吐郡。景徳王改名ス。今ノ樹州。,
京畿仁川市富平洞,長=主夫(中:t∫ιu-pιu);堤=吐(中:t‘o),ナシ,
ナシ,ナシ,
027,首尓忽,戍城県ハ、本高句麗ノ首尓忽ナリ。景徳王改名ス。今ノ守安県ナリ。
,京畿金浦郡大串面,戍(中:siuet)=首尓(中:∫ι∂u-nie〈rιe〉);
城=忽(中:hu∂t),古代日本語「ki2(城)」,百済語「ki(城)」;後期中世語
「kol(谷・洞)」,満州語「holo(谷)」「golo(省)」;トルコ語「qol-γan(城)」;
蒙古語「qol-γan(城)」,※高句麗漢字音:戍=首尓?
028,黔浦県,金浦県ハ、本高句麗ノ黔浦県ナリ。景徳王改名ス。今モ因ル/v之ニ。,
京畿金浦郡金浦面,黔(中:gιem)=金(中:kι∂m),×,×,×,※高句麗
漢字音:黔=金
029,童子忽県{一ニ云フ仇斯波衣},童城県ハ、本高句麗ノ童子忽{一ニ云フ
[山+童]山県}県ナリ。景徳王改名ス。今モ因ル/v之ニ。,京畿金浦郡霞城面,
童子=仇斯(中:gι∂u-sie);童(中:duη)=[山+童](中:duη);城=
忽(中:hu∂t);山=波衣(中:pua-・ι∂i),古代日本語「ko1(子)」;古代
日本語「ki2(城)」;古代日本語「iΦa-Φo(巌)」,百済語「ki(城)」;後期
中世語「kol(谷・洞)」;後期中世語「pa-hoi(巌)」,満州語「holo(谷)」
「golo(省)」;トルコ語「qol-γan(城)」;蒙古語「qol-γan(城)」;
ギリヤーク語「pax(石・崖)」,※[山+童]は『大漢和』によれば「徒東切」で
「童」と同音字。
030,平淮押県{一ニ云フ別史波衣。淮、一ニ作ル/v唯ニ},分津県ハ、本高句麗ノ
乎唯押県ナリ。景徳王改名ス。今ノ通津県ナリ。,京畿金浦郡月串面通津,平淮
〈唯〉(中:bιΛη-斤uΛi〈yiui〉)=別史?(中:bιεt-s^i¨ei)=分津?
(中:pιu∂n-tsien);押=波衣(中:pua-・ι∂i),古代日本語「iΦa-Φo
(巌)」,後期中世語「pa-hoi(巌)」,ギリヤーク語「pax(石・崖)」,※巻三五の
「乎」は「平」の誤記であろう。※高句麗漢字音:平≒別;淮(唯)≒史?
※新羅漢字音:別≒分?;史≒津?※「淮」は「准(中:t∫ιen)」の誤字
では?※「押」は「岫」(峰の意)の誤記か

348 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/06(土) 17:10 ID:up9m2u5A

 026は非三七ですが、高句麗地名「主夫吐」と新羅地名「長堤」に見える
「堤=吐」の対応は097「奈吐郡{一ニ云フ大堤}(巻三七)」と同一のものです
ので、新羅地名を高句麗の訓読地名に準じて利用出来る可能性があります。
「吐(堤)」は周辺言語にも類似するものが従来指摘されていませんので、
高句麗語独特の語彙(弁韓の地にも1例ありますが)である可能性が高そう
ですが、強いて日本語と結び付けるなら、「つつみ(堤)」「と(戸)」などを指摘
することが出来るでしょう。>>216,>>219,>>224,>>227-228,>>238,>>243-244
参照されたし。

 残る「主夫」と「長」については、残念ながら本例以外に用例がありません
し、周辺言語にも類似したものが見当たりませんので、本当に関係がある
のかどうか不明です。しかも、「長」の漢字音が「中:d^ιaη〈t^ιaη〉」と、
「主夫(中:t∫ιu-pιu)」のそれに似ているのが気になりますね。案外、
新羅地名は漢字音に基づいて付けられたものかも知れません。

349 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/06(土) 17:11 ID:up9m2u5A

 027も非三七ですが、こちらも「城=忽」という高句麗地名に多い対応関係
が新羅地名との間にも存しますので、新羅地名を高句麗地名に準じて利用
出来る可能性があります。「城(忽)」以外の部分では、「戍(中:siuet)」と
「首尓(中:∫ι∂u-nie〈rιe〉)」ですが、それぞれの漢字音からして、新羅
地名は漢字音(おそらく新羅漢字音)に基づいて付けられたものと見てよい
でしょう。

 028は高句麗地名・新羅地名ともに漢語(訓読)地名ですので、高句麗語
の再構には使えそうにありません。新羅地名「金(中:kι∂m)」が高句麗
地名の「黔」の漢字音(中:gιem)に基づいて付けられたものであることは
確実でしょう。例によって清濁は完全に無視されていますね。

350 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/06(土) 17:11 ID:up9m2u5A

 029は巻三七、巻三五にそれぞれ高句麗地名が2種類ずつ出てきますが、
お互いに一致するのは一つだけで、残りは他方に見えないというややこしい
ことになっています。両巻に共通するのは訓読と音読の混合地名である
「童子忽」ですが、巻三七にしか見えない「仇斯波衣」の方は音読オンリー、
巻三五にしか見えない「[山+童]山」は訓読オンリーというのが面白いですね。
問題は三者の関係ですが、音読地名の「波衣」は訓読地名の「巌」と対応
(074など)するのが普通ですので、「山」や、通常「城」の音読表記として使用
される「忽」と対応するのは不審ですが、074に「[休+鳥][留+鳥]城{一ニ云フ
租波衣。一ニ云フ[休+鳥]巌郡}」という例があり、「城」「巌」と「波衣」が対応して
いるほか、「岑」と対応する例(052)や「[山+見]」と対応する例(091)の例など
がありますので、「城」や「山」とも一応対応し得るようです。まぁこの場合の
「城」は「城市」の意味で使用しているだけで、「城」イコール「波衣(巌)」という
わけではないのかも知れませんが。

 とりあえず「忽(城)」「山」と「波衣」が対応するとすると、残る「童子([山+童])」
と「仇斯」が対応するということになります。李基文は日本語「コ(子)」と対応
するのではないかと推測しています。頭子音くらいしか共通する部分がない
のがネックですが、現状では他に手はなさそうです。

351 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/06(土) 17:14 ID:up9m2u5A

 030も高句麗地名が二つ出てきますが、「別史波衣」は音読地名、「平淮押」
は音読と訓読の混合地名のようです。本例は漢字の異伝が多く、「淮」は「唯」、
「平」は巻三五では「乎」となっています。このうち、後者は漢字音からして「別」
と対応させづらいので、誤記乃至誤伝である可能性が高そうです。問題は前者
ですが、「淮」の漢字音が「斤uΛi」、「唯」が「yiui」、これに対応するはずの「史」
が「s^i¨ei」で、どちらも発音特に声母の部分の相違が大きいため、どちらが
正しい漢字表記なのか判断しかねるところです。思うに、どちらも間違いで、
本来の漢字表記は「准(中:t∫ιen)」だったのではないでしょうか。これなら
「史」の声母と発音的にだいぶ近くなります。ただ、このように考えると、今度は
余計な韻尾nが付いてくるのが痛いと言えば痛いのですが、新羅地名「分津」
では「津(tsien)」と韻尾nの付いた漢字が使われていることを考慮すれば、
「准」説もそれなりに可能性があるように思います。

 残る「押」と「波衣」の対応ですが、「波衣」は高句麗地名では「巌」に対応
するのが普通なので、「おす」という意味しかない「押」という漢字に対応する
のは不審です。ところが、実際には049、090で「嶽」、183、186で「岳」に対応
している例があり、高句麗地名では「押」を「山」の意味で使用していることが
多いという事実があります。「押」が音読表記なら漢字音は「ap〈kap〉」です
ので、「高い山」「岩山」を意味する高句麗語として「ap」乃至「kap」を再構
する必要があるということになりますが、既に山系の語彙として「波衣(巌)」
「述尓(峰)」「達(山)」が存するのに、新たに別の山系の語彙を付け加える
のはいささか躊躇されます。「押」を「岫(峰の意)」の誤記乃至代用漢字と
して使用しているという可能性も考えたのですが、さすがに苦しいですね。

 残る可能性として今考えているのは、「峡谷」の意の高句麗語「kapi(kap)」
と対応するというものです。144に「猪[之+守]穴県{一ニ云フ烏斯押}」という例
があり、「押」と「穴」が対応しているのですが、「穴」は高句麗地名では「甲比
(062)」「甲(195)」と音読表記されており、特に後者は「押」と同音字なのです
ね。「巌」と「峡谷」では意味的に正反対のようですが、岩山に峡谷はつきもの
ですし、029でも「忽(城)」と「波衣」が対応し、「忽」は本来「谷」の意であると
いう説もある(>>31)ようです。>>32-33,>>35,>>37,>>39も参照されたし。

352 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/06(土) 17:48 ID:up9m2u5A

 そうそう。>>351では新羅地名「分津」の命名の由来を高句麗地名「准」の
漢字音から来たのではないかと指摘しましたが、もう一つ、高句麗地名「押」
の漢字音「kap」から、>>333,>>337で話題になった「kai(浦・水俣)」を連想
して「津」と名付けたという可能性があることも指摘するのを忘れていました
ので、追加しておきます。

353 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/07(日) 23:09 ID:nW.blu.g

押と甲が同音字というか、押の字音がapとkapの二つあるということですね。
kaiは古い形ではkapiだったかも知れません。
母音にはさまれたp,sが落ちる現象は古くからあったと考えられるので。

忽はsangol(山村)のコルと同じですよね。多分。
郡(こおり)と関係があるかどうかはわかりませんが。

354 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/08(月) 00:27 ID:VzaJAOo.

娜々志娑无先生のレジメでいつも違和感あるのは
高句麗語のコル(城)に対する参考として日本語のキ(城)を出すよね?
コルは城郭都市の意味だからどちらかというと日本語ではクルワ(郭)が参考になるのでは?

355 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/08(月) 01:59 ID:DudWbyRI

>>353
>押と甲が同音字というか、押の字音がapとkapの二つあるということですね。

 そういうことです。わかりにくい書きかたをしてすみません。日本では「押」の
漢字音と言えば「オウ」なので、「ap」がまず最初に思い浮かぶと思うのですが、
この場合は「甲」の方と同じ発音だったと考えた方がいいだろうということです。

>忽はsangol(山村)のコルと同じですよね。

 「sangol(山村)」という語が現代朝鮮語にあるのですか。もしそうなら、san
は「山」の漢字音に間違いありませんから、「gol」は「村」と解するしかありま
せんので、高句麗語の「忽」と結び付けることが可能になりますが。そもそも
それは共通語でしょうか。もしかして北方の方言とかいう落ちがあったりして。


>>354
>コルは城郭都市の意味だからどちらかというと日本語ではクルワ(郭)が参考になるのでは?

 それがですねぇ。「クルワ(廓)」という語の最古例は江戸時代(17世紀)の話
でして、古代にそういう語が存在したかどうかは極めて怪しいのですよ。勿論、
文献にたまたま登場しなかったという可能性もありますが、確例がない以上は
まだ「キ(城)」の方がまだ有力だと言わざるを得ないかと。

356 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/08(月) 16:59 ID:6iTbfPw.

>>355
>くるわ(廓)

 『日国大・第二版』を引いたら、16世紀中頃の用例があるようですね。失礼しました。
で、「くるわ(廓)」の語源ですが、アクセントや語義から推定するに、擬態語の「くるり」
「くるくる」などの「くる」と「わ(輪)」の複合語らしく思われます。「わ(輪)」は本来は丸い
形という意味ですが、濃尾平野で発達した「輪中」のように、方言では集落を囲む境界
の意味でも使用されます。「くるわ」も最初から遊里という意味ではなく、古例を見ると
城や砦の周囲に築いた囲いの意で使用されていますので、本来は一定の地域の周囲
を円形に囲んだ境界自体を指す語だったのでしょうが、その境界によって隔てられた
地域そのものも指すようになり、秀吉以降、遊女屋は囲いで隔てた地域に集めて営業
させるようになったこともあって、遊里のことも「くるわ」と称するようになり、遂にはそれが
固定化したということのようです。高句麗語の「忽」などと結び付けるのは難しそうですね。

357 名前:阿木林:2003/09/08(月) 17:04 ID:yNJmN92c

コルgorは谷という意味の固有語ですよん。
サンゴルsangorなら山谷ですが、山里という意味で多くつかいます。
コルモクgormogというと路地とかいう意味ですが、これはモンゴル語などの
可能性がありますね。

358 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/08(月) 17:57 ID:6iTbfPw.

>>357 阿木林さん
>コルgorは谷という意味の固有語ですよん。

 ああなるほど、>>19で挙げた後期中世語の「kol(谷・洞)」ですね。当方、朝鮮語は
さっぱりなので、またいろいろ教えて下さい。それにしても、やっぱり朝鮮語にも日本
語の「こうば(工場)」みたいな漢語と固有語の複合語があるんですなぁ。まぁ朝鮮語
の「san(山)」の場合は、固有語の「moi(me)」自体が死語になって久しいという事情
もあるのでしょうけど。

359 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/08(月) 18:31 ID:DhJOZjXA

>>356
>「くるわ(廓)」の語源ですが、アクセントや語義から推定するに、擬態語の「くるり」「くるくる」などの「くる」と「わ(輪)」の複合語らしく思われます。

先生。素人にはとてもデムパっぽいかんじがしちゃいます。(スンマセン
いえ、「くる」って「めぐる」・「めぐらす」からきたのかなーと最初に思っちゃったもんですから、「くるくる」に拍子抜けしただけなんですが…。

360 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/08(月) 20:38 ID:DudWbyRI

>>359

 359さんはものの周囲を意味する「ぐるり」という語をご存じありませんか。
擬態語の「ぐるり(「くるり」の濁音版)」から生まれた語です。私は今でも
使いますが、意外に歴史のある語でして、17世紀には既に使用されている
ことがわかっています。周囲をぐるりと回るという表現から生まれたこの
「ぐるり(周囲)」と「くるわ(廓)」、発想の点でよく似ていると思いませんか。
まぁ前者は擬態語そのものが名詞化したのに対し、後者は擬態語と名詞
の結合なので、まったく同じというわけではありませんが、現代でも「スカ屁」
「ビチ糞」(尾籠な表現ばかりで済みません)のように、擬態語や擬声語の
一部と名詞が結合して新たな名詞を作る例は珍しくありません。

 唯一の問題点は擬態語「くる」の実在が証明されていないことですが、
擬態語「くるり」「くるくる」「くるる」などの語からこの擬態語の本体ともいう
べきものとして「くる」を分析することは難しくありません。年代的に見ても、
「くるり」「くるくる」は院政期、「くるる」に至っては奈良時代の頃から使われ
ていましたから、「くるわ(廓)」より確実に先行しており、これらの「くる」
から「くるわ(廓)」が生まれたとしても何の矛盾も生じません。

 なお、動詞について言えば、擬態語「くる」と語源的に関係がありそうな
動詞は「めぐる(巡)」ではなくて「くる(繰)」の方でしょう。「めぐる(巡)」
だと「め」の始末に困ってしまいますからね。

361 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/08(月) 20:41 ID:DudWbyRI

>>360
>め」の始末に困ってしまいますからね。

 送信を押してから気付いたのですが、ここは

  「め」のやり場に困ってしまいますからね。

としとけばよかったなぁ。チォブ。

362 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/08(月) 22:04 ID:on5doEMI

漏れは359ではないが、まさに360のような説明をきいて「なるほど」と思いたかったわけですよ。
たしかに359が引用してる1行だけみたら、素人は「デンパかよ、ワラ」と脊髄反応するのは
無理もないこと。漏れも一瞬そう思ったし。

面倒くさいけど、娜々志先生、ファン多いと思うのでがんがって!応援してるんで。

363 名前:阿木林:2003/09/09(火) 10:02 ID:i7vKouAM

チョソン語でもクル、というのは転がるという意味の語根ですが、
これも擬声語の最たるものでしょうねぇ。
擬声語が語幹になる例は日本語より多いといわれてます。
クールリダ ku:l-li-ta 転がる
クールロガダ ku:l-leo-ka-ta 転がっていく
母音がちょっと違いますが、トングルダtong-keul-taならば「丸い」。
トングラミtong-keu-ra-miは「丸」。転がる擬音はtong-keul。

シナー語でもku-luという擬声語があるくらいで。

364 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/09(火) 13:00 ID:3ji.chpM

そういえば「耽羅国・耽羅島」(今の済州島)も「丸い島」の意味とか聞いたけど本当なの?

365 名前:阿木林:2003/09/09(火) 17:46 ID:i7vKouAM

丸い島、という説は初めて目にするような。
たしかseom-moe(島・山)というかたちが、seom-naに変化した、
という説が一般的であったような気がします。
talk-moe(岳・山)の変音であったかもしれません。

366 名前:阿木林:2003/09/09(火) 17:49 ID:i7vKouAM

前にスレに貼った、この再構音なんだけど、
自然言語としてはかなり違和感のあるものです。

a/ιa/ua/ιua
a^/ιa^/ua^/ιua^
o/ιo/ιu/
∂i/ι∂i/u∂i/ιu∂i
ai/ιεi/uai/ιuεi
Λi/ιi/uΛi/ιui
a^i/ιe^/ua^i/ιue^
ρi/ιei/uei/iuei
au/ιεu/ieu
a^u/ιeu/∂u/ι∂u
am/ιεm/∂m/ι∂m
a^m/ιΛm/Λm/ιuΛm
an/ιεn/uan/ιuεn
Λn/ιΛn/uΛn/ιuΛn
a^n/ien/ua^n/iuen
∂n/ι∂n/u∂n/ιu∂n
εn/ιe^n/ιue^n
aη/ιaη/uaη/ιuaη
っη/ieη/iueη
oη/ιoη/uη/ιuη
εη/ιεη/uεη/ιuεη
∂η/ι∂η/u∂η/ιu∂η
Λη/ιΛη/uΛη/ιuΛη

367 名前:阿木林:2003/09/09(火) 17:53 ID:i7vKouAM

恐らく、中古音の体系は、
i/e/ε/a/っ/o/u/∂という8母音を中心としていたのではないかと
思います。現存する東アジアの言語にかなり普遍的に見られる
体系だからです。

現代朝鮮語にそっくりの基本母音ですが、朝鮮語の場合では
李朝語との間に母音推移が起きています。あたかも英語の
大母音推移のごとく。
a
e>っ
ai>ε
ei>e
o
u
w
i
∂>a/w

368 名前:阿木林:2003/09/09(火) 18:04 ID:i7vKouAM

また、aには長短があったのではないかと思います。
たとえばaは短音、a^は長音であるというように。
[Λ]という音は[っ]とほぼ同じ音と考えられますので、
[っ]で書き換えても問題は無かろうと思います。
e^もeで書き換えてほぼ問題はないようです。
江韻は長母音のa:ngだったのかもしれません。
等の問題はどう解決すべきか。
オツ eul 乙(3等)
イチ il 一(4等)
などの例から、*I@t, *i@tという違いが想定されているわけですが。

以上、あんまり関係ない独り言。

369 名前:阿木林:2003/09/09(火) 18:18 ID:i7vKouAM

恐らく*I は捲舌的な要素を含むiだったのではないか。
そう考えるのが今のところ合理的なような。
現存する言語に、介音のi に二種類ある言語があればよいのですが。
上古音では*-I-は*-r-だったのではないかという研究もあります。
これはビルマ語などで-r-, -l-などという二重子音が、全て-y-に変化
していることを受けています。

370 名前:日語商売:2003/09/09(火) 18:53 ID:7pahZ7ek

>>367
中古音の再構のネックは、何といっても自然言語にありそうにない体系を考える人が多いことなんですよね。
たとえばΛと@(aをひっくり返した発音記号と思ってください)の区別があったと考える人がいますが、
現実の言語でそんな区別をしているものなんてありません。
またΛと∂が別個の母音とする人もいますが、これもちょっと考えにくい(異音としてならいいけど)。

私も阿木林さんのおっしゃるとおり、だいたい8母音ぐらいの体系だったと思います。
どちらかと言えば英語に近い i/e/ε/a(ae)/α(っ)/o/u/∂(Λ)。
εとaの区別(中国音韻論の術語で言えば二等重韻)も、昔の区別が韻書に残っただけで、
実際の言語では区別がなかったかも知れません(少なくとも9世紀以降は合流)。
iとιも、今では/ji/と/i/と解釈する説が有力ですね。

李朝語の母音ですが、前に挙げた17世紀の漂流民のことを書いた本では、
母音┤をエ段の仮名で写しています(例:漢城に「はんせん」とルビ)
そう考えると、┤は・(いわゆるアレア)の消失やai、eiの短母音化などの影響で
どんどん奥母音へと変化していったのでしょうね。
ただ満州語のように、eをもたず∂を持つ言語も東アジアにはあるので、
[e]とは違う、もう少し中舌に近い母音だったのかも。

371 名前:日語商売:2003/09/09(火) 19:21 ID:7pahZ7ek

あ、レスが進んでいる。

>>368
あるいは長短があったのかもしれませんね。
粤語ではa:対aの区別がありますが、歴史的には原則としてa:はaやα(a^)、aは∂から来ています。
すると一等の重韻、αとΛ(っ)の区別は、ある時期にはa:とaに近いものだったかもしれません。
二等重韻(私の表記ではaとε)もε:とεだったとか。
これは阿木林さんの考えとは異なりますが。

江韻については、中古音に円唇軟口蓋鼻音韻尾を考えて、/aung/と解釈する説も有力です。

>>369
今の中国語方言にはi介音に2種類あるのってないんですよね。
三等と四等の区別は13世紀頃まで残っていたらしいのに。
さっき自分が挙げた三等/i/四等/ji/と、三等/I/四等/i/では、どちらがいいのか、
正直自分でも迷っています。
上古音の段階で、三等のおそらく大部分に*-r-要素があったというのは、
間違いないと思うのですが。。。

372 名前:阿木林:2003/09/09(火) 20:19 ID:i7vKouAM

aungとかaingとか、介音と主母音が逆転したような形式って
福州話などでは普通にみられるんですよね。
それに四等音が対応するかというと、そうでもないんですが。
四等に/ji/という発音を当てた場合(中国ではこの説が多いはず)
弱い摩擦をともなうイであったということになるでしょうか。

aの長短を区別する言語は基層のタイ系言語の影響であると考える
のが普通ですが、長安音にも長短の対立があったと考えることが
可能かどうか。長短の対立があったとすれば、基本母音数を少なく
することができ、すっきりするのですが。

タイ系の言語では/ian/と/i:an/のように介音に長短の区別がある
ものがあったような気がするのですが、確かな記憶ではありません。
章zhang/将jiangのような対立に、突破口を求めたいと
思っています。この場合章には中舌的な介音-I-が含まれて
いると考えうるからです。捲舌音は北方語に特有な特徴とされて
いますが、必ずしもそうではなく、蘇州話や海陸客話などの老派では
残されています。

373 名前:364:2003/09/09(火) 23:19 ID:5HYB7Cjg

>>365
「耽羅」が「丸い」の意味だというのは岩波の日本書紀の注釈にあったよ。

374 名前:阿木林:2003/09/10(水) 10:30 ID:579HTEDk

実は、昨日結構大事なことに気づいたのですが、切韻をもとにした
中古音体系は、長安音とは似て非なるものなんです。
これは全て南北朝時代の江南音をもとにしているといわれており、
いわゆる「呉音」のもととなった体系です。
切韻が編纂された当時でも、長安音と合致しないことは問題となって
おり、多くの注釈が生まれるのですが、契丹語などの音韻の影響を
強く受けた北方中原語の韻書が編纂されるのは宋代になってから
であったと思います。当時の長安音は、チベット文字の資料などから
かなり明らかになっており、いわゆる「漢音」の元となっているものです。
で、その重要な特徴の一つは、「清濁を区別しない」ことなのです。
「漢音」に濁音がほとんど現れない(馬 バ ma>mbaなど、鼻母音から
変化したものは除く)ことからも明確です。

朝鮮三国関係の資料がこの北方中原音に依拠していることは恐らく
間違いないでしょう。そうであれば多くの資料で「清濁の対立が
見られない」ことは当然であるともいえるのです。
もちろん、これが「高句麗語に清濁の対立がない」ことを否定する
材料とはなりません。

三国関係の資料の漢字音は、切韻の体系よりもむしろ朝鮮漢字音に
近いということが、ここから言えると思います。
そこで、朝鮮漢字音も資料に加えるというのはどうでしょうか。
もちろん、戦後に表記が簡略化される前の綴りが望ましいでしょう。
(例:田 tien > cen ここではeは/っ/ないし/∂/を表す)

375 名前:阿木林:2003/09/10(水) 11:49 ID:579HTEDk

とは言ったものの改定前の漢字音はあまり詳しくないんですよ。

026
主夫吐 cu-pu-tho
長堤 tiang-tiei
樹州 su-ciu

027,
首尓忽 su-'i-hol
戍城県 sul-sieng
守安県 su-'an

028
,黔浦県 kem-pho
金浦県 kwm-pho

029
童子忽県 thong-c@-hol
仇斯波衣 ku-s@-pha-'wi
童城県 thong-sieng
[山+童]山県 thong-san

030
平淮押県 phieng-hoi('iu/ciun)-'ap
別史波衣 piel-s@-pha-'wi
分津県 pun-cin
乎唯押県 ho-'iu-'ap
通津県 thong-cin

波衣=唯押('iu-ap「いわ」と関係ありや?」)=津
であるとして、別と分が通じるのが興味あります。
であるならば乎は通に通じるのでしょう。
「史」と28の「斯」は同音であり、かりに助詞の/s/(〜の)を表すと
するならば、仇斯波衣はおそらく「子ども?の岩」
別史波衣は「分かれた?岩」ということになり、新羅語と通じる波衣
には「唯押(イワ?)」という語彙が対応しているということになります。

376 名前:阿木林:2003/09/10(水) 11:55 ID:579HTEDk

なお、個人的に朝鮮語の表記に次の方法で書いてみました。

k/n/t/r(l)/m/p/s/'/c/ch/kh/th/ph/h
a/ia/ai/iai/e/ie/ei/iei/o/io/u/iu/w/i/@(アレア)

志部方式とイェール式のちゃんぽんですが、この場ではよいかと。
韓国のチャンポンってなんであんなに辛いんだろう・・・

377 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/10(水) 17:12 ID:d1WTvisU

>>373 364さん
>「耽羅」が「丸い」の意味だというのは岩波の日本書紀の注釈にあったよ。

 えっと。それは日本古典文学大系のことですよね。何頁でしょ?
ちょっと見つけられなかったので。

378 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/10(水) 17:19 ID:d1WTvisU

>阿木林さん

>>374
>そうであれば多くの資料で「清濁の対立が
>見られない」ことは当然であるともいえるのです。

 なるほど。この辺はある意味阿木林さんの予想通りの結果が出たというわけ
ですね。「高句麗漢字音に清濁の対応が存在しない」から「高句麗語に清濁の
対応が存在しない」と考えたのはさすがに短絡過ぎたようです。スマソ。

>そこで、朝鮮漢字音も資料に加えるというのはどうでしょうか。

 おー、アナタ、私に死ね言いますか!

 冗談はさておき、私の手元に河野六郎著作集の『資料音韻表』があるので、
それを参照すれば、「田(朝:tj∂n)」のように朝鮮漢字音を記載することは
一応可能は可能です。ただ、その作業にはかなりの時間と労力を要すること
が予想されますので、さすがにすぐにというわけには…(^^;。

>>375
>波衣=唯押('iu-ap「いわ」と関係ありや?」)=津

 日本語の「岩」は平安中期までは「iΦa」で、「i'wa」になるのはハ行転呼が
生じた平安後期以降の話ですよ。高句麗語ではいち早く〔Φ→β→w〕の変化
が起きたとでも考えない限りは難しいのではないでしょうか。それに、「波衣」
も「唯押」も音読表記だとすると、両者の再構語形には相当な隔たりがあります
ので、同じ語の異型とはちょっと解されません。結局、別に「津」の意味を持つ
語を新たに想定しなくてはならないというのも問題かと。

379 名前:阿木林:2003/09/10(水) 18:11 ID:579HTEDk

おお。あれは「いは」でしたね。勇み足を踏んでしまった。
古語ができないというのはやっぱり弱点ですね。
切韻の体系でも、長安音とかけ離れているわけではないので、
清濁にさえこだわらなければやはり有用ということになると思います。

380 名前:阿木林:2003/09/10(水) 18:26 ID:579HTEDk

波衣は韓系の語彙、唯押は高句麗系の語彙、ということを考えて
みたのですが・・・やっぱり立証は難しいですよねぇ。
ちなみに現代音で/pha/となる「波」も、おそらく当時は/pa/と発音
されていたのでしょう。

381 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/10(水) 19:35 ID:d1WTvisU

 >>202でもある程度指摘済みですが、結局、『三国史記』の高句麗地名データの
記述パターンによる価値の高低について言えば、地名データ(注:大文字は訓読
字(漢語)、小文字は音読字)が、

 (1)AB{一ニ云フab}(巻三七)  CD県ハ、本高句麗ノAB(ab)県ナリ。(巻三五)
      
または、

 (2)ab{一ニ云フAB}(巻三七)  CD県ハ、本高句麗ノAB(ab)県ナリ。(巻三五)

という形で記述されているのが最高なんですよね。何せ巻三七から高句麗語を
再構出来る可能性(あくまでも「可能性」です。両者が無関係である可能性もある
ので)があるだけでなく、ついでに巻三五から新羅語までも再構出来る可能性
まで出てくるわけですから、こいつはもうたまりません。ご存知の通り、新羅語も
相当資料が乏しいので、こんなデータでも十分貴重なデータになります。しかし、

 (3)ab(巻三七)  CD県ハ、本高句麗ノab県ナリ。(巻三五)

というパターン(私のデータで言うところの「非三七」)だと、CDとabの関係から
導き出せるのは高句麗語なのか新羅語なのか、はたまたまったく無関係なのか
が判別出来ないので、他の地名データを参照したり周辺言語と比較したり等、
色々と面倒な手続きが必要になってきます。更に、

 (4)AB(巻三七)  CD県ハ、本高句麗ノAB県ナリ。(巻三五)

になると、高句麗語の再構も新羅語の再構も、どちらもほぼ絶望的になります。
まぁ高句麗漢字音と新羅漢字音の比較対照くらいは出来る可能性がありますが、
後はせいぜい、高句麗地名を音読し、その音から新羅語の単語を連想してそれ
に基づいて新羅地名が命名されたという可能性を追究することで、場合によっては
新羅語を再構出来るかも知れないという程度でしょうか。

 あ。それともう一つ。たとえ高句麗地理誌に載っている地名であっても、新羅領
に近い地域の場合は、もともとその土地では韓系言語(新羅語)が使われていた
という可能性がかなり出てくるので、仮に(1)や(2)といった黄金パターンのデータ
であっても、それをもって無条件に夫餘系言語(高句麗語)と断定するのは危険
であるということも念頭に置いておく必要がありますね。まぁ同様の問題は、百済
領に近い領域についても起こり得るわけですが、百済の支配層が夫餘系であると
いう通説に従えば、可能性としてはまだ低そうです。

382 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/10(水) 21:22 ID:ycsFM8Bg

 日語商売さんに続いて阿木林さんという漢字音にお詳しいお方が
登場されたので、この機会にそろそろ高句麗地名データにおいて
中古漢字音の転写の際に私が使用している音声表記法の問題点
とその改良案などを具体的に指摘して頂けると有難いのですが。

 例えば、私は「^」をそり舌音を示す記号として用いています(>>98
の日語商売さんの真似)が、阿木林さんはa、eの上のvの記号と
して使用しておられますよね。私はこっちの区別の方は最初から
書き分けを放棄しているという体たらくだったりするわけですが、
仮に区別するなら区別するで、どう書き分けるべきかについても
アイデアを出して頂ければと存じます。

 その他、この漢字については藤堂はこう再構しているが、実はこう
再構するのが正しいからこうせよというようなことでも結構です。
宜しくお願いします m(_"_)m。

383 名前:日語商売:2003/09/10(水) 21:25 ID:kOy/b8Po

すっかり亀レスになってしまいました、スマソ。
現在行われている「トーナメント優勝者最萌トーナメント」の選対活動を某所でしておりまして、
昨日は書きかけをほっぽっといてしまいますた。

>>372
福州音の例は有名ですね。
中古音だと、江韻と同じように東韻や冬韻、鍾韻を音韻論的に
/∂uη,i∂uη,αuη,iαuη/と考える説があります。
また別な説では、庚韻、耕韻、清韻、青韻の韻尾を/-iη/として、
aiη,iaiη,εiη,iεiη,eiηのように考える説もあります。
これはたとえば朝鮮漢字音の庚韻や耕韻の音にΛiη、oiηのようなのが出てくるのが
一つの証拠になっています。
ただ、同一時期に-uηと-iηの両方があったと考えると、-ηも同時に存在したわけだから、
韻尾の種類が多くなりすぎてしまうって不都合があるんですよね。
だから音声的にはともかく、音韻としては、どちらか片方があったと考える人が多いようです。

四等の/ji/ですが、これはロシア語の硬音と軟音のように、子音の口蓋化の有無とされます。
たとえば/ki-/だったらkは軟口蓋音だけれども、/kji-/のときはもっと前寄りで硬口蓋音に近かった、
とか解釈をするわけです。
軟口蓋音の場合は調音点の前:後ろで区別されるでしょうが、唇音とか声門音の場合は
そもそも舌があまり調音に関与しないので、軽い硬口蓋摩擦を伴っていたと考えていいと思います。

長安や洛陽の言語に長短の別があったかというと、仮説持ち出したくせに恐縮ですが、
どうもその可能性は低いようです。
というのは、梵漢対訳に使われる字の調査の結果によると、サンスクリット(梵語)の
長音には、去声の字が宛てられる傾向があったそうなんです。
どうも中古音以前には、声調によって母音の長短に差があったようで、そのような環境で、
別個に母音の長短が存在し得たのだろうか、疑問なわけです。

>>374
これ重要ですね。濁音は長安あたりでは全部清音になってしまってた
(ただその代償として声調が陰陽の2つに分裂しました。現代北京語の第一声と第二声は
平声の陰陽の名残です)。

>>378
あ、河野先生の著作集がありますか!
あれ、古本屋とかで買おうとすると高いんですよね。前いた研究室には2部あったので、
ほとんど好き勝手に使っていたのですが、こっち来てからはうちの大学にはないので、
参照できません(泣。
COREA大あたりにあったらtonkasuさんのつてでコピーさせてもらおうかしら。

384 名前:阿木林:2003/09/12(金) 11:45 ID:riz9oyQI

うわあああああああああああw
漢字音に詳しいなんて冗談だと思いますが、ただの電波です。
たとえば次のようなスレにはびこってましたが、今は誰もいませんw
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=asia&key=1049592884&ls=50" target=new>http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=asia&key=1049592884&ls=50

福州音にaungがあるってのもうそでした。Oungならあるんだけど。
むしろビルマ語にそういう例が沢山ある。
aing/eing/oungなどという韻尾は「漢語」の枠組みの中では福州話と
周辺のビン北語くらいにしか見られないため、中古音との関連ってあまり
真面目に考えてなかったのです。基層のミャオ語の影響かな、と考える
ほうが分かりやすかったので。でも、たとえばベトナム語などで
anh /anj/などという韻は「アィン」としか聞こえないわけで、これが/aing/
から発展したとも考えることができます。朝鮮漢字音の/aing/, /oing/
も盲点でした。/-ung/, /-ing/, /-ng/という韻尾が同時に存在していた
としても、それが全ての母音に対して3種類設定する必要はないのです
から、韻尾の数が増えすぎることはないでしょう。

四等の/ji/について「摩擦が多い」などと間抜けなことを書いてしまい
ましたが、たとえば/ts/に/ing/と/jing/が付いた場合には、尖団音の
区別のようなものがあったということになりますよね。
音色としては「ツィン」と「チン」の違いというか。
それよりはむしろ単純に/Ing//ing/の区別があって、/Ing/が捲舌音を
発生させた、と考えたいところです。音色としては/Ing/のほうが声母と
同化して、「チン」に近かったのだと思います。

385 名前:阿木林:2003/09/12(金) 11:58 ID:riz9oyQI

去声の字に長音があてられる、というのも実は福州話とぴったり
あてはまる特徴だったりします。
福州話の去声は「\/」ないし「/\」という、北京語の上声のような
屈折した声調があらわれるのですが、このために母音が変化します。
漢蔵語言学の用語では「緊音」に対する「鬆音」というのですが、
これは長母音のようなものといえないこともない。
みにふろに福州話のスレを立てているのですが、人がいないので
完全に放置しています。あれを復活させてみようかな、と思いました。

386 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/15(月) 12:35 ID:YU26Ls7.

娜々志娑无先生、本家での美少女認定おめでとうございます。
          ___
        <_娜々>                                      ra
      / i レノノ))) \                             nu¨    ノ
        人il.゚ ヮ゚ノ人                              na ヾ  ☆
        √dl∨==o==<|nu¨ri nu¨〜nu¨ri(世) 新羅語 奈 良      ヽ ☆.∧_∧  アイゴー
         |= く_ :|〉    ``                         馬-  ☆ ∩#`Д´>'')
          し'ノ                                  / ☆ヽ    ノ
                                             ♪ ノ   (,,フ .ノ
                                              鹿     .レ'

387 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/15(月) 15:07 ID:jIyw1iGo

>>386
本家って?本家スレがあったんですか?

388 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/15(月) 15:28 ID:/5nXHNQc

>>387
たんにハン板のことだと思われ

389 名前:日語商売:2003/09/15(月) 16:13 ID:UsgVsbwQ

>>386
おお、おめでとうございまつ!!w





            実は私も某所で志保車タソに萌キャラにされたことが。。。w

390 名前:machina ◆CnqNOeLs:2003/09/15(月) 16:35 ID:4UH9nn6c

>>386
え〜、美少女より美女教師がいいでつ。
むちむちぷりんなタイトスカートに白ブラウスでおいおまえどこからはいってk(PAMPAM!!

391 名前:名無しさんはポシンタン:2003/09/16(火) 07:13 ID:OHoKdMdU

>.389
志保車タソって誰?

392 名前:ケムール人 ◆9s/SSlUk:2003/09/16(火) 14:37 ID:y5AeZGgI

>>390

年の頃なら30凸凹、ひっつめ髪に、くろ縁メガネ。
しかしバサリと髪を解くと・・・

センセ萌え〜!

393 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/17(水) 19:13 ID:0LUwg6Fo

 |  |__
 |  |i■
 |  |ノノ)))
 |  |ワ@人  ・・・
 |_と ノ
 |娜|ノ
 | ̄|

394 名前:shimi:2003/09/17(水) 21:33 ID:At7/a83Q

う、この学術スレで新たなカップリングが誕生するの?(スイマセン すぐ落ちます)

395 名前:ケムール人 ◆9s/SSlUk:2003/09/17(水) 21:37 ID:BUAkVzOc

>>393

すみません。やっぱり自分に嘘はつけない・・・

396 名前:美少女と言ってみた人:2003/09/18(木) 16:26 ID:5565Odfg

>>393
美少女娜々志タンハァハァ・・・


嘘です、私は知的な男性にしかハァハァ出来ません。

先日、某スレで美少女と最初に書き込んだ者ですが(AAは違う人です)、
ご迷惑でったでしょうか?謝罪は致しますが賠償はご勘弁くださいませ。

397 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/18(木) 19:57 ID:XKWAcINk

 思えば、在日認定を受けたのがほんの数ヶ月前のことだったわけでつが、
工作員認定→人格批判→美少女認定と、ここんとこ立て続けにハン板の
通過儀礼をこなしているという感じでつね(w。次は美少年認定か、はたまた
放置プレイか。でも、個人名の暴露だけは勘弁ね(^^;。過去に私が晒した
個人情報をもとに調べれば、簡単に出来ることだと思うんで(汗)。

398 名前:日語商売:2003/09/18(木) 20:21 ID:38fo5MkU

最近いろんな人が来ますねぇ。いやぁ、めでたい(嘘

399 名前:Seosomun:2003/09/18(木) 23:16 ID:VwXsr17g

お勤めの独立行政法人予定地に
助手に採用していただければ黙っておきまつw

ってホントはどなたかわかってないんでつが。

400 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA:2003/09/22(月) 17:10 ID:dApaJjr6

031,北漢山郡{一ニ云フ平壌},漢陽郡ハ、本高句麗ノ北漢山郡{一ニ云フ平壌}ナリ。真興王
為シ/v州ト、置ク/2軍主ヲ/1。景徳王改名ス。本楊州ノ旧墟ナリ。,ソウル市,×,×,×,×,
※漢字の変更のみ
032,骨衣内県,荒壌県ハ、本高句麗ノ骨衣奴県ナリ。景徳王改名ス。今ノ豊壌県ナリ。,京畿
楊州郡榛接面,荒=骨衣(中:ku∂t-・ι∂i);壌=内〈奴〉(中:nu∂i〈no〉),古代日本語
「na(国・大地)」,新羅語「ka¨c‘っ¨l(荒)」;後期中世語「k∂c‘щl(荒)」;新羅語
「nu¨〜nu¨ri(世)」;後期中世語「na-rah(国)」,南方ツングース諸語・満州語「na(土地)」,
033,王逢県{一ニ云フ皆伯。漢氏ノ美女迎フル/2安臧王ヲ/1之地ナリ。故ニ名ヅク/2王迎ト/1},
遇王県ハ、本高句麗ノ皆伯県ナリ。景徳王改名ス。今ノ幸州ナリ。,京畿高陽郡知道面幸州,
王=皆(中:k∧i);逢〈遇〉=伯(中:p∧k),古代日本語「ki1mi1(君)」,新羅語「kan(干)」
;新羅語「han(翰)」,夫餘語「ka(加)」;任那語「kanki(干岐)」;蒙古語「kaγan(可汗)」
;満州語「baha-(得)」;ゴルディ語「ba-(発見)」;エベンキ語「baka-(発見)」;ラムト語
「bak-(発見)」;トルコ語「bak-(見)」,
034,買省郡{一ニ云フ馬忽},来蘇郡ハ、本高句麗ノ買省郡ナリ。景徳王改名ス。今ノ見州ナリ。,
京畿議政府,買(中:mai)=馬(中:ma);省(中:s^i¨Λη)=蘇?(中:so),×,×,×,※
省(巻三七)ー召(東。誤植か)※高句麗漢字音:買=馬※新羅漢字音:省=蘇?※「省」
は「城」の音読表記か
035,七重県{一ニ云フ難隠別},重城県ハ、本高句麗ノ七重県ナリ。景徳王改名ス。今ノ積城
県ナリ。,京畿坡州郡積城面,七=難隠(中:nan-・ι∂n);重=別(中:bιεt),古代日本
語「nana(7)」;古代日本語「Φe1(重)」,後期中世語「p∧l(重)」,ツングース諸語「nadan
(7)」,

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