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高句麗語合戦 〜あれは韓国これは日本〜
1 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/06/14(土) 16:41 ID:jWJqQfL6
とざいと〜ざい。これより皆々様にご披露致しまするは、いにしえの高句麗語の
数々で御座りまする。高句麗は今を去ること1300年以上昔に滅びし古代国家で
御座りまするが、かつては満州西部・沿海州から朝鮮半島北部一帯にかけて
広大な領地を持ち、彼の隋・唐帝国の攻撃すら再三にわたって撃退したことも
あるほどの強いつよ〜い国家に御座りますれば、ニダビトの皆様にとりましては
数少ない「誇らしいですね。サ、サ、サ。」と言える存在なわけで御座りまする。
ところが、あに計らんや、資料に残る高句麗の言葉をよくよく調べてみますると、
ウリマルには似ても似つかず(それは言い過ぎ)、それどころか、何とな〜んと、
彼のにっくきチョパーリどもの言葉とよく似ているというからさあ大変! 果たして
ニダビトの皆さんは誇りある歴史を取り戻すことが出来るでありましょうか。
__ /
iii■ < 乞うご期待!
─ー(´∀`)-─ \
|\@|_Y_|@/|
.<\__(ωω)__/>
399 名前:
Seosomun
:2003/09/18(木) 23:16 ID:VwXsr17g
お勤めの独立行政法人予定地に
助手に採用していただければ黙っておきまつw
ってホントはどなたかわかってないんでつが。
400 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/22(月) 17:10 ID:dApaJjr6
031,北漢山郡{一ニ云フ平壌},漢陽郡ハ、本高句麗ノ北漢山郡{一ニ云フ平壌}ナリ。真興王
為シ/v州ト、置ク/2軍主ヲ/1。景徳王改名ス。本楊州ノ旧墟ナリ。,ソウル市,×,×,×,×,
※漢字の変更のみ
032,骨衣内県,荒壌県ハ、本高句麗ノ骨衣奴県ナリ。景徳王改名ス。今ノ豊壌県ナリ。,京畿
楊州郡榛接面,荒=骨衣(中:ku∂t-・ι∂i);壌=内〈奴〉(中:nu∂i〈no〉),古代日本語
「na(国・大地)」,新羅語「ka¨c‘っ¨l(荒)」;後期中世語「k∂c‘щl(荒)」;新羅語
「nu¨〜nu¨ri(世)」;後期中世語「na-rah(国)」,南方ツングース諸語・満州語「na(土地)」,
033,王逢県{一ニ云フ皆伯。漢氏ノ美女迎フル/2安臧王ヲ/1之地ナリ。故ニ名ヅク/2王迎ト/1},
遇王県ハ、本高句麗ノ皆伯県ナリ。景徳王改名ス。今ノ幸州ナリ。,京畿高陽郡知道面幸州,
王=皆(中:k∧i);逢〈遇〉=伯(中:p∧k),古代日本語「ki1mi1(君)」,新羅語「kan(干)」
;新羅語「han(翰)」,夫餘語「ka(加)」;任那語「kanki(干岐)」;蒙古語「kaγan(可汗)」
;満州語「baha-(得)」;ゴルディ語「ba-(発見)」;エベンキ語「baka-(発見)」;ラムト語
「bak-(発見)」;トルコ語「bak-(見)」,
034,買省郡{一ニ云フ馬忽},来蘇郡ハ、本高句麗ノ買省郡ナリ。景徳王改名ス。今ノ見州ナリ。,
京畿議政府,買(中:mai)=馬(中:ma);省(中:s^i¨Λη)=蘇?(中:so),×,×,×,※
省(巻三七)ー召(東。誤植か)※高句麗漢字音:買=馬※新羅漢字音:省=蘇?※「省」
は「城」の音読表記か
035,七重県{一ニ云フ難隠別},重城県ハ、本高句麗ノ七重県ナリ。景徳王改名ス。今ノ積城
県ナリ。,京畿坡州郡積城面,七=難隠(中:nan-・ι∂n);重=別(中:bιεt),古代日本
語「nana(7)」;古代日本語「Φe1(重)」,後期中世語「p∧l(重)」,ツングース諸語「nadan
(7)」,
401 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/22(月) 17:13 ID:dApaJjr6
031は漢語地名のみですから、高句麗語再構には使えません。しかし、ソウルがかつて
平壌とも呼ばれていたとは知らなんだ。
032は
>>381
でいうところの(3)(非三七)ですので、高句麗地名の「骨衣内県」と新羅地名
の「荒壌県」が本当に対応するかどうか確証はありませんが、047「於斯内県{一ニ云フ斧壌}」
のように、「内」と「壌」は対応することが知られていますから、残る「骨衣」と「荒」もまた対応
する可能性があります。仮に高句麗語「骨衣」の意味が「荒」であるとすると、「骨衣」の漢字
音は「ku∂t-・ι∂i」ですから、t入声の対応や語末子音の相違が気にはなるものの、一応
新羅語「ka¨c‘っ¨l(荒)」や後期中世語「k∂c‘щl(荒)」を対応例として挙げることが出来
ます。一方、日本語には同様の例を挙げることが出来ませんので、本例に関しては朝鮮語
側が有利であることは否めません。ただ、「荒」の漢字音が「huaη」であることを考えると、
新羅地名「荒」は高句麗語「骨衣」の意味ではなく発音に基づいて命名されたものという可能
性もあることは指摘しておく必要があるでしょう。
033は巻三七に訓読地名と音読地名の両方が載っている例ですので、確実に高句麗語
資料として使えるものです。「王逢県」と「皆伯」の対応ですから、「王」と「皆」、「逢」と「伯」
が対応するということになりますが、このうち、前者は104の「玉岐県{一ニ云フ皆次丁}」の
例や周辺言語の「王」や高官を意味する語などから確実視されますし、後者もツングース
諸語やモンゴル語、トルコ語などに対応する動詞を見出せますので、高句麗語の動詞と
して認めてよいでしょう。訓読地名が「王逢」であって「逢王」でないというのも、いかにも
アルタイ系諸言語や日本語、朝鮮語の語順を思わせるものであり、興味深いですね。新羅
地名「遇王県」はそれを漢語風に変えたものに過ぎません。
402 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/22(月) 17:22 ID:dApaJjr6
034は巻三七に高句麗地名として「買省郡」と「馬忽」の2つが出て来ますが、どうも両者
の関係は単純な音読地名/訓読地名という関係ではなさそうです。「買省」「馬忽」のうち
「忽」は高句麗地名では普通「城」に対応する音読字ですので、それが「省」に対応するの
は違例ですが、002に「国原城{一ニ云フ未乙省。一ニ云フ託長城}」という例があり、「城」と
「省」が対応しています。おそらくこの「省」は「城」の漢字音を表わしているのでしょう。
とすれば、本例も「省」で「城」の漢字音を表わしている可能性が出て来ます。残る「買」と
「馬」ですが、それぞれの漢字音が「mai」と「ma」ですので、こちらは単純に高句麗地名
を別々の漢字で音読表記しただけと見てよさそうです。残念ながら、こちらは対応する
訓読地名もなく、かつまたそれを推定することも出来ないので、高句麗語の資料としては
全然使えそうにありません。
なお、新羅地名「来蘇郡」の由来は難しいですが、高句麗地名「買省(中:mai-s^i¨Λη)」
の音と多少似ている(「来蘇」の朝鮮漢字音は「nΛi-so」)ので、とりあえずそこから命名
された可能性を指摘しておきたいと思います。
035は巻三七に訓読地名と音読地名の両方が載っている例ですので、確実に高句麗語
資料として使えます。そのような箇所で数詞が拾えるというのはまさに僥倖というもので
しょう。しかも、「七=難隠」「重=別」それぞれ古代日本語とも対応させることが出来ると
来ては、応えられません罠。まぁ後者の方は朝鮮語にも対応する語を一応指摘することは
出来ますが、肝心の数詞が対応しないのではねぇ…。なお、新羅地名「重城県」は高句麗
訓読地名「七重県」をもとに命名されたものでしょうが、その際なぜ「七」が取られなかった
のかは不明です。
403 名前:
阿木林
:2003/09/23(火) 11:40 ID:KH0./U6g
「来蘇」と「買省」が混同された可能性っていうのは面白いですね。
語頭に/r,l/が立てないという法則はかなり古くからあったものでしょうし。
ところで「見州」の意味とは関係はないと考えるべきなのでしょうか。
mi-ruとmΛiで頭子音が一致しているだけですが。気になります。
また、「城」に対応している「省」には、訓読として「役所」
というような意味があったという可能性はないでしょうか。
「伯」に対応する現代朝鮮語は、というとpoip-ta(お目にかかる)や
po-ta(見る)ということになるでしょう。
404 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/24(水) 16:27 ID:XUiYhPGI
>>403
阿木林さん
>「見州」の意味とは関係はないと考えるべきなのでしょうか。
本スレの最大の目的は高句麗時代の地名から高句麗語を再構して日韓両語と比較
対照することですので、時代的に近い新羅時代の地名は十分参考になるでしょうが、
さすがに高麗時代に付けられた地名は今回の考察の対象からは外すべきだと思います。
まぁ確かに、高麗は一応高句麗の後継国家であることを意識していたわけですし、初期
の段階では旧高句麗領にはまだ高句麗系言語が基層として残っていたようですので、
高麗時代の地名から高句麗語を再構出来る可能性はまったくのゼロではないでしょうが、
そうでなくても地名研究は何かとリスクを抱えているのに、高麗地名まで対象とするのは
現状ではリスクが高過ぎるのではないでしょうか。
>また、「城」に対応している「省」には、訓読として「役所」
>というような意味があったという可能性はないでしょうか。
う〜ん。私が
>>268
や
>>402
で示した、「省」が「城(=忽)」と対応しており、かつ両者の
漢字音が近いというのは、「省」が音読字である根拠としては弱過ぎますかねぇ。でも、
私の見る限り、わざわざ訓読字と取らなければならない理由というのも特にないような
気もするのですが。
>「伯」に対応する現代朝鮮語は、というとpoip-ta(お目にかかる)や
>po-ta(見る)ということになるでしょう。
おお、これは気がつきませんでした。『李朝語辞典』を引くと、中期朝鮮語は「見る」が
「po-ta」、「お目にかかる」が「poi-ta」「poizΛp-ta」でした。意味的にも語形的にも
対応例として挙げるにふさわしいように思います。ご指摘、ありがとう御座いました。
それにしても李基文先生、ツングース諸語やトルコ語の「見る」系の語は対応例として
挙げているのに、どうして朝鮮語は挙げなかったのかしら。不思議だ…。
405 名前:
Seosomun
:2003/09/26(金) 17:14 ID:43BsrotI
すみません
流人部屋の続きなんですが、
峠を表す言葉に、峙(치)というのもありますよね。
これはまた티とも読むようですが、
この峙という漢字は日本や中国でも使われているのでしょうか?
日本語の「峠」のように치・티を訓読みするために韓国で独自に
作られた漢字といううわさを聞いたものでして。
また、この漢字が使われはじめた頃って、いつぐらいなんでしょうか?
教えてくんで済みません。
。
406 名前:
阿木林
:2003/09/26(金) 18:10 ID:vsfvI54E
>>405
「対峙する」という熟語は聞いたことがありませんか?
この字自体は中国から来たものです。
北京語ではzhi4チーと通常読みますが、地名に使うときはshi4シーという
読み方もあります。
韓国で地名に使われることが多い字ですが、固有語に由来するもの
とはちょっと思えません。
中国でも××峙という山名は少なくないからです。
t'iという語型についても、古い漢字音ではないかと思います。
ガイシュツだと思いますが、「堤」にたいして現れる「吐」と日本語の「つ」
(古くはトゥ)は関係あるのではないかと、「つなみ」のニュースを見て
思いました。
407 名前:
阿木林
:2003/09/26(金) 18:16 ID:vsfvI54E
峠の意味の朝鮮固有字なら、[山見] hyeon のほうが有名ですよね。
これの語源はなんだろうと考えてみたのですがわかりません。
同音の「懸」の俗字だったのではないか、という気もするのですが、
やはり固有語と考えるべきなんでしょうか。
408 名前:
Seosomun
:2003/09/26(金) 18:38 ID:43BsrotI
対峙! そうだでした!
현は漢字語だと思ってました
ちなみにソウル地下鉄3号線に大峙という駅がありますが、
すぐ近くに国鉄の駅が最近出来て、
そちらは「한티(hanti)」という駅名になりました。
地名が足りなくなって、昔使われていた
固有語を引っ張り出して来たんですね。
おんなじ様な例は、2号線の阿[山見](アヒョン)駅と
5号線のエオゲ(애오개)駅がありますね。
409 名前:
阿木林
:2003/09/26(金) 20:03 ID:vsfvI54E
気になって調べてみたんですが[山見]は中国でも使われている
漢字でした。固有字だというのは間違いです。すみません。
ティがソウルでも使われている地名だったとは気づきませんでした。
そうすると単純に漢字音とも言えなくなるのですが、
やはり方言型と考えたいところです。
現在は大峙洞の中にハンティ、ウムマルなどの地名があるそうです。
http://kr.encycl.yahoo.com/final.html?id=732228&from=enc
" target=new>
http://kr.encycl.yahoo.com/final.html?id=732228&from=enc
エオゲは気になる地名だったんですが、エ(子どもの)+コゲ(峠)
という地名だったんですね。アヒョンは児ヒョンとも書くようです。
http://kr.encycl.yahoo.com/final.html?id=108371&from=enc
" target=new>
http://kr.encycl.yahoo.com/final.html?id=108371&from=enc
410 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/09/26(金) 20:39 ID:DiZxYLWs
>>405-408
ブラウザに表示されない文字多いですね
外字はなるべく[]式でやってくれませんかね。
後々、第3者がみる時の便宜を考えないとこのスレの存在意義は半減するでしょうね
411 名前:
阿木林
:2003/09/26(金) 21:04 ID:vsfvI54E
>>410
その部分はチョソングルみたいですよ。インチキIPAにしときますね。
有気音は便宜上アポストロフィーで示しておきます。
ソソムンさん、勝手にこぴってミアナムニダ。
405
峠を表す言葉に、峙(t∫'i)というのもありますよね。
これはまたt'iとも読むようですが、
この峙という漢字は日本や中国でも使われているのでしょうか?
日本語の「峠」のようにt∫'i・t'iを訓読みするために韓国で独自に(略)
408
hj∂nは漢字語だと思ってました
ちなみにソウル地下鉄3号線に大峙という駅がありますが、
すぐ近くに国鉄の駅が最近出来て、
そちらは「han-t'i(hanti)」という駅名になりました。
地名が足りなくなって、昔使われていた
固有語を引っ張り出して来たんですね。
おんなじ様な例は、2号線の阿[山見](アヒョン)駅と
5号線のエオゲ(εogε)駅がありますね。
412 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/27(土) 01:22 ID:cYE2G9wM
発音記号はよう分かりませんので、韓国式のローマ字表記に準拠します。
オゲっていうのはコゲから語頭のGが脱落したもののようですね。
東大門市場の位置は昔べオゲ(BAE O GAE)っていったんですが、
漢字だと梨[山見](イヒョン I HYEON)だから、同じ例ですね。
広州にはセオゲ(SAE O GAE =新[山見])というのもあるから、
中部地方で結構普遍的なのかもしれませんね。
ところで、このセ(SAE)は、峠の名前と集落の名前でよく出てきますね。
これは、セが 新しいという意味なので、新しく出来た峠、あるいは
村という意味なんですけど、SAEを 「SA」 と 「I」 に分割すると、
「SAI」、つまり間って意味になります。
そう考えると、セマウル(という名の集落が、平野地帯では多い)
っていうのは「新しい村」であると同時に「間の村」という
意味にも取れますね。
従来あった村の「間」にできた村という事実からは、
従来あった村々よりは「新しい」ことは自明なので、
「セ」の付く地名は「間の」と「新しい」の両方の意味を
持つことが多いんではないでしょうか。
413 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/27(土) 01:30 ID:cYE2G9wM
実際、聞慶と忠州の間にある峠、「セジェ」は、李朝時代に開かれた
峠ですが、東がわの「ハヌルジェ」、西側の「梨花嶺」などは三国時代から
ありました。だから、「セジェ」は時代的にはこれらの峠より
「新しい」わけですし、また位置的にも「間」にあって、
「セジェ」が「新嶺」なのか「間嶺」なのか、学会では
意見が分かれてます。
ぼくは前のレスのようなことから、両者は同根であると
考えています。
ちなみにこの「セジェ」は漢字では「鳥嶺」ですが、
これは単なる当て字だというのが通説です。
414 名前:
日語商売
:2003/09/27(土) 01:59 ID:aWJ1EpqI
>>412
なんか日本の「○○新田」のようでもありますね。
話変わりますが、大邱の古名タルグボル(達句火)の日本書紀にでてくる形「卓淳」は、
もしかすると淳がpっ¨lに近い音をもつ字の間違いじゃないかと思いました。
例えば渤海の渤は、中期語で確かp∧l(現代語はpal)で、pっ¨lにちょっと近いです。
で、渤の「力」の部分が欠けると、[シ孛]という形になりますが、この孛の部分は
享と形が似てるので書き間違えられたのではないかな。。。と。
まぁ、誤写というのは基本的に可能性をすべてつぶした上で持ち出すべき最後の手段なので、
まずは「淳」の意味にpっ¨lのような音になるものがあったかどうか探す方が先決でしょうが。
415 名前:
阿木林
:2003/09/27(土) 15:31 ID:Mb.X8bRg
渤と同音同義の字で、[シ孛]という字は実際にあります。
中古音ではbu∂tです。サンズイの字が火の意味に当てられることに
ちょっと疑問がないわけではないのですが。
淳ときわめて字形が近く、また淳のほうがよく用いられる文字ですから、
誤写の確率は高いといえるのではないでしょうか。
ナナシサンの意見を聞かないとなんともいえないですが。
416 名前:
阿木林
:2003/09/27(土) 15:44 ID:Mb.X8bRg
>>404
「伯」にpo-taやpoi-taが対応しているという説が唱えられなかった理由は、
やはり伯の末子音の-kが説明できないという理由だと思います。
するとpoi-taがpo-ki-taのような形であったという可能性もあります。
動詞を受動形にする-i-という折中辞にはいくつかの異型がありますが、
これらが-ki-に由来している可能性を検討してみると面白い。
417 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/27(土) 16:32 ID:5Yb9twRE
>>414
日語商売さん
「淳」が「[シ+孛]」の誤写というのは面白いですね。字体から見ても、
いかにも読み間違えそうな文字ですもん。まぁ韓の地では「pっ¨l」の
音読字としては「伐」を使うのが普通のようですが、「[シ+孛]」には
「湧き起こる」という意味があるようですから、「卓[シ+孛]」であれば
「ひときわぬきんでて湧き起こる」という意味になり、国号としても
中々どうして悪くないものになりますしね。もし「淳」に「pっ¨l」に近い
訓がないようであれば、それで逝きましょう(w。
418 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/27(土) 16:32 ID:5Yb9twRE
>阿木林さん
>>415
>サンズイの字が火の意味に当てられることに
>ちょっと疑問がないわけではないのですが。
「火」は単に新羅語の「集落」を意味する語「pΛl」を表記するのに
用いただけの訓読字ですから、「火」のfireという意味そのものは関係
ありません。万葉仮名でいう訓仮名(「女メ」「藻モ」の類)と同様に扱う
べきでしょう。
>>416
確かに高句麗語で使用されている音読字「伯」の漢字音からは、
末子音kの存在が予想されはしますが、李基文が示した例で言えば、
ゴルディー語では「ba-(発見)」のみでkやhは含まれていません。
それと同様に朝鮮語でもkの要素が落ちたと考えればそれで済むよう
に思います。まぁでも朝鮮語の接中辞-i-が-ki-に由来しているかもと
いうのは確かに面白いですね。ただ、kだと容易には落ちないような
気がするので、どうせならhにしてはどうでしょうか。「po-hi-ta」乃至
「poh-i-ta」と考えるわけですね。
419 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/09/27(土) 17:41 ID:U4OvMoM2
辰韓12国のうちの州鮮国が卓淳国に比定されてんのは何でなんですかね?
もしかして「州」と「淳」が似てるから?
420 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/27(土) 17:57 ID:cYE2G9wM
テグと慶州の間に阿火という地名(李朝時代の阿火駅)もありますが、
それも同じ理由の可能性が高いですね?
山中の盆地ですが。
現在、「ボル」は漢字語では坪と書くことが圧倒的に多いですよね。
「坪」は平地という意味で、古代でも使われていたんでしょうか?
あったとしても、よっぽど目が悪いかうっかりものでなければ
「淳」を「坪」にはしないでしょうw
首都圏の5大新都市のうち、安養市にある「坪村新都市」は、
中心駅の名前が開業当時は漢字なしで「ボルマル(Beolmal)駅」
だったんですが「ダサすぎる」という陳情が殺到して、
坪村駅に改称したそうです。
いや、坪村でも十分にダサいんだけどと小一(ry
と考えるのは日本人だからで、
漢字の響き=洗練、固有語の響き=肥溜めくさいという
固定観念が、この国では暗に支配している気がします。
421 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/27(土) 18:00 ID:cYE2G9wM
ソウルは別格ですね。
完全に定着しちゃったし、なにより「みやこ」のことですし。
農村地帯を都市化したところでは、
田舎地名を洗練された地名に作り変えなければならないから、
上のようなことが起こるんですね。
422 名前:
阿木林
:2003/09/27(土) 19:43 ID:Mb.X8bRg
>>418
失礼しました。「火」がポルの意味だとは気付きませんでした。
こうしてみると、韓国も固有語の地名が本当に多いんですね。
「カピョン」も加平ではなく加坪だったのかもしれません。
(そのわりには東京にも北京にも「加平」という地名がありますが・・)
日本語で「淳」という字が訓読で用いられた例だと「淳足ぬたり」
というのを思い出しますが、これは「ぬれる」からきたんでしょう。
>>419
多分地名以外の要素を考慮した結果ではないでしょうか。
t∫i∂u-siεnとt.っk-ζιue^nではちょっと結びつかないです。
ソウルが旧来の漢字の地名から改められたのは、漢字の使用を
制限していったのと同じ目的があったように思いますが、
今なお漢字=洗練という観念があるんですよね。
日本でもその観念は抜きにくいものがありますが。
423 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/27(土) 20:54 ID:cYE2G9wM
もちろん表記は全部ハングルなんですが、
それが漢字語か固有語かというのは、
本能的に嗅ぎ分けられます。
自分たちの言葉なんだから当然ではありますがw
逆に日本の場合、固有語でも漢語同様漢字表記を行うので、
上のような「固有語いじめ」はひどくないと思います。
「博多」「新宿」は洗練されてるけど、
「広島」「渋谷」はやぼったいとか思わないですから。
韓国でも自然地名や集落名なんかはほとんど固有語ですよ。
それを支配する側が記録をつくると漢字に変換されて古地図なり
古文献なりに登録されるわけで、もっといえばほとんどの
地名が固有名と漢語名をダブルで持っています。
地元民たちは「しぶや」「しながわ」とよんで、
為政者は「じゅうこく(渋谷)」「ひんせん(品川)」と呼んでいる
という状態です。
固有名がそのまま漢字で表記される例は、ほとんどないでしょう。
串(ゴッ=GOJ=岬、漢字発音はGWAN)とか。
424 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/27(土) 20:58 ID:5Yb9twRE
>>420
Seosomun さん
>テグと慶州の間に阿火という地名(李朝時代の阿火駅)もありますが、
>それも同じ理由の可能性が高いですね?
ええ。そう考えてよいと思います。
>現在、「ボル」は漢字語では坪と書くことが圧倒的に多いですよね。
>「坪」は平地という意味で、古代でも使われていたんでしょうか?
「坪」は高句麗地名には見えないようですが、百済地名では使用された
例があります。でも、「坪」の漢字音は「bιΛη」ですから、ボルの音読字
としてはふさわしくないように思うのですがねぇ。
425 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/27(土) 20:58 ID:5Yb9twRE
>>422
阿木林さん
>日本語で「淳」という字が訓読で用いられた例だと「淳足ぬたり」
>というのを思い出しますが、これは「ぬれる」からきたんでしょう。
「ぬたり」は「渟足」です。「渟」と「淳」とはよく似ていますが別字です。「渟」
は水がとどまるとかよどむ、またその場所という意味ですが、これを日本語
の訓読で「ぬ」と読むのは、もちろん「ぬま(沼)」の意の「ぬ(沼)」からです。
「ぬれる(濡)」と「ぬま(沼)」ではアクセントが違います(前者は高起式、
後者は低起式)ので、別語源と見るのが自然でしょうね。
426 名前:
日語商売
:2003/09/27(土) 22:23 ID:aWJ1EpqI
ちょいと朝鮮語関係のサイトを探していたら、非常に役立つページを見つけました。
ttp://mklabo.hp.infoseek.co.jp/index.html
中期朝鮮語を研究している東京外大の院生さん(現在はソウル大学留学中)のサイトですが、
中期朝鮮語の文法事項について非常に詳しく書いてあります。
ただし、New Glimmというフォントが入っていないと読めない部分が多い
(中期朝鮮語に現れるハングルが読めない)です。
このサイトで韓国語の態を変える動詞接辞の説明を見たのですが、
現在 -i-, -ki-, -hi-, -ri- と4種類ある接辞は、中期語では母音の後で -ki-、子音の後で -i- だったそうで
す。
とすると、
>>416
で阿木林さんがおっしゃったように、poi-ta は po-ki-ta にさかのぼれそうです。
427 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/27(土) 22:48 ID:5Yb9twRE
>>426
日語商売さん
ウ、ウリの推論の方が間違ってたニカ!? アイゴー!天は我を亡ぼせり!
/| /| ()
/ | / | 。
/ | / : ;| 。 ゜ アイゴォォォ〜ッ!!
/ | / :;:;| ()
/ |______/ ;:;:|
/ ____ :;:::;:;\二二
/ \ | | / :;:;:;:;:;:ヽ_ ̄_ ̄ ̄_ ̄ ̄_ ̄三二- ̄-
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/ ̄ \ :; ノ ヽ、 ;: :;:;;:;:\_ ̄_ ̄ ̄_ ̄ ̄_ ̄三二- ̄
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| ___/ | ヽ、 / ::;|_ ̄_ ̄ ̄_ ̄ ̄_ ̄三二- ̄
| :;:;| ノ ゝ |:: ;::/
| :;:| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |: :;:;:;/ _ ̄_ ̄ ̄_ ̄ ̄_ ̄三二
| ::ヽ、 :;::;::;:;:;:; ;: :;:;:;:;:/
| ヽ、 :;:;;:: :;:;:;:;:;;:;;:;:;:;;;:;;:;;:/ _ ̄_ ̄ ̄_ ̄ ̄_ ̄三
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ヽ、 :;|_ ̄_ ̄ ̄_
\ :;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/
) :;:;:;:;/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ ̄_ ̄ ̄_ ̄ ̄_
428 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/09/28(日) 01:11 ID:R0LvyxsM
[シ孛]が実際に「伐」「火」「[火本]」に相当する文字として使われてる実例がないかぎり
「淳」を安易に[シ孛]の誤りとは認められないな。
それと州鮮国と卓淳の比定は地名の類似以外に手がかりがないはず。
おそらく卓淳の周辺に、「州鮮」にこじつけ可能な程度に類似した地名が残っているとか、
などの事情があるのではないだろうか?
429 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 01:53 ID:nJpBm1Ek
ヨンrケ、マタウッ瓶エ、ホエネネハアh」ィャF祖ノスハミ」ゥ、ヒアネカィ、オ、、、ス、ヲ、ヌ、ケ、ャ。「
エネネハ」スアセミツチ_ナォヒケサ」ィヤニニ莉」ゥセー蕉ヘハョチトクトエネネハ樣箟ノスソ、I
ス、ッ、ホソ、アh、、゚、、ネ。「ミツ月」スカ。サ。「ミL」スヘニチシサ。「陀ス」スホサ。「
イ月」スアネラヤサ。「ネハヘャ」スヒケヘャサ。「テロ齧」スヘニサ。「アネーイ」スー「サホン。「ユ豎ヲ」スニ皺ヘサ。「
ム裲魅スセモヨェサ。「ナdコ」」スヘヒサ。「モタエィ」スヌミメイサ。「ホオノス」スヌー「サエ
、ハ、、ォサ、タ、鬢ア、ヌ、ケ、ヘ。」、オ、ケ、ャ、ハ、ルオラ壥コ、ホオリモ、ヌ、ケ、ヘ」
430 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 01:57 ID:nJpBm1Ek
なんだこりゃ
431 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 01:58 ID:nJpBm1Ek
ヨンrケ、マタウッ瓶エ、ホエネネハアh」ィャF祖ノスハミ」ゥ、ヒアネカィ、オ、、、ス、ヲ、ヌ、ケ、ャ。「
エネネハ」スアセミツチ_ナォヒケサ」ィヤニニ莉」ゥセー蕉ヘハョチトクトエネネハ樣箟ノスソ、I
ス、ッ、ホソ、アh、、゚、、ネ。「ミツ月」スカ。サ。「ミL」スヘニチシサ。「陀ス」スホサ。「
イ月」スアネラヤサ。「ネハヘャ」スヒケヘャサ。「テロ齧」スヘニサ。「アネーイ」スー「サホン。「ユ豎ヲ」スニ皺ヘサ。「
ム裲魅スセモヨェサ。「ナdコ」」スヘヒサ。「モタエィ」スヌミメイサ。「ホオノス」スヌー「サエ
、ハ、、ォサ、タ、鬢ア、ヌ、ケ、ヘ。」、オ、ケ、ャ、ハ、ルオラ壥コ、ホオリモ、ヌ、ケ、ヘ」
432 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 01:59 ID:nJpBm1Ek
すんません。さくじょいらいだしときます。
433 名前:
阿木林
:2003/09/28(日) 02:21 ID:zk1MrAp2
アイゴー!ヌタリ柵の字を間違えて覚えていたニカ。
日本書紀の誤写の可能性の話をしていたのに、恥の上塗りでした。
poi-taについては、字面とおりにとらえれば「見える」の意味なんですが、
そこから「お目にかかる」という意味が派生した、と勝手に仮定しての
仮説です。なればこそpoi-ta(現代語ではpwe:da)の中期語での形が
po-ki-taだという仮説もなりたちます。
日語商売さん、ありがとうございます。
州鮮と朝鮮を結びつけるのは突飛すぎるかなぁw
431は固有語との地名対照の例であるみたいですが、
解読できませんでした。
434 名前:
阿木林
:2003/09/28(日) 02:28 ID:zk1MrAp2
>>424
ポルを「坪」と書くのはいわゆる訓読だと思います。
もともと平地とか野原とかいう意味の字ですから。
こないだ韓国の美術館のサイトを見ていたのですが、
英語のサイトが用意してあって、感心しながら読んでいたら
面積のところが「120pyeong」と書いてあって、爆笑しました。
なぜにスクエアメーターにしないのかと。余談。
435 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 09:49 ID:nJpBm1Ek
そうです、訓読です。
Beolは現代語では、地平線が見えそうな広大な平野
(Beolpanとも)を言いますが、もう少し小さめの、
「おらが村の原っぱ」くらいでは、
「TEUL」>(更に小さめ)>「TTEUL」を
使うこともあります。
でも漢字に直すと上記みな坪(たまに原)を混用していて、
原語の微妙な違いが失われてしまいます。
現地の専門家はこれを当然の如く
「ニテーイの民族文化抹殺政策ニダ」と変換しているのですが、
いや、それはあなたたちの慣行を継承しただけだよと、、、
原っぱを坪とするのは日本でも普遍的だったんでしょうか?
あってもそんなに頻度はないような気がしますが。
436 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 09:57 ID:nJpBm1Ek
もう一度
州鮮国は李朝時代の慈仁県(現慶山市)に比定されるそうですが、
慈仁=本新羅奴斯火(云其火)景徳王十六年改慈仁
近くの郡県をみると、新寧=丁火、玄風=推良火、霊山=西火、
昌寧=比自火、仁同=斯同火、蜜陽=推火、比安=阿火屋、真宝=漆巴火、
彦陽=居知火、興海=退火、永川=切也火、蔚山=屈阿火村
なんか火だらけですね。さすがなべ底気候の地域ですねw
437 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 12:50 ID:nJpBm1Ek
おお、ちゃんと表示された。
>>403
>>436
の史料をみてて、「買」のつく地名が慶尚道北部山間に
集中して出てきてますが、何か手がかりになるかもしてませんね。
438 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/09/28(日) 14:35 ID:f8XeFHYY
州鮮国の比定地が卓淳国(=達句火=大丘)=大邱だという説は井上秀雄の「古代朝鮮」NHKブックスより。
奴斯火=慈仁(=慶山の一部)という説のソースはなんでしょうか?
439 名前:
日語商売
:2003/09/28(日) 17:17 ID:CAXzTkHk
>>433
申し訳ありません!またやっちゃいました!!
例のサイトをよく見返したら、態を変える接辞 -ki- は、rの後で -i- になるそうです。
(現代語では同じ環境のとき -ri- になります)
まぁ、po-ta の場合は -ki- が付いた形から poi-ta が発達したことには変わりないと思います。
で、『李朝語辞典』をよく調べたら、-hi- やrの後以外での -i- も相当早い時期から
使われているようで、すでに中期語の時期にはいくつかの変種があったようです。
というわけで、どうも -ki- の問題は単純には逝かないようです。
-ki-, -hi-, -i- は音声的に類似しているので、すべて *-ki- から発達したとみてよさそうなのですが。。。
「見える」→「お目にかかる」と類似の意味転化としては、日本語の「まみえる」、
中国語の「見」、英語の see など、いくつも他言語に見いだせますね。
いずれも「みる」「みえる」→「会う」で、人間を見ることすなわち会うということなんでしょう。
440 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 19:31 ID:nJpBm1Ek
>>438
斗山大百科事典ですw
慈仁と大邱の間には慶山が挟まってるんですよね。
同じ盆地内だから同じ国の勢力圏と見るのが妥当でしょうけど。
>>439
家の家内は「会いたい」というときに「見たーい」といいます。
441 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/09/28(日) 21:22 ID:0/o/WYls
>>440
啄=押梁(慶山)、卓淳(大邱)、非自火(昌寧)は
新羅に併合される前は任那の一部であったように日本書紀には書かれてるが
卓淳(大邱)が辰韓の州鮮国、非自火(昌寧)が辰韓の不斯国に比定されてるので、
この地域は辰韓の一部でありながら新羅ではなく倭国の勢力圏だったことになる。
倭王武が宋から叙任された将軍号の一部に出てくる、任那とも加羅とも新羅とも
別の“秦韓”とはこの地域をさしていると考えられる。
442 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/28(日) 23:57 ID:nJpBm1Ek
辰韓=後漢書曰在馬韓東凡有十二国南接倭、
魏志云其瀆盧国在三国志與倭接十二国亦有王
按自鉄嶺以南沿江原慶尚之洛江以東皆其地也
443 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 00:00 ID:H1FIJUCU
この「倭接」ってのは、どのへんが境界になるんでしょう。
もはやスレの本旨から外れてますが。
444 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/09/29(月) 00:24 ID:iEdRa8p6
>>442
涜廬国だろ。すぐ外字にたよる癖をなんとかしろよ。ブラウザ複数使ってるけど見えないぞ。
445 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/29(月) 02:46 ID:9qmEmLws
>>444
444ゲットおめ。さてそれはそれとして、Seosomunさんがハングルや本字
(日本でいう旧字)を書き込んでしまうのは、氏が韓国在住で、韓国版の
ウインドウズをお使いのせいだからだと思いますよ。ハングルについては、
日本語のJIS環境では読めないことが明らかですから、Seosomunさんが
それを使ってしまったのは、ここが日本語環境を前提とした掲示板である
以上、まぁ不用意であると咎められても仕方ありません。しかしながら、
「[シ+賣]」はJISでこそ外字扱いでも、韓国語(KSCだっけ)では標準で
あって外字ではないのですから、氏が日本語環境でも使えるものと誤解
しても無理もありません罠。
そもそも、JISに「[シ+賣]」という漢字が存在しないこと自体がおかしい
ことなんですよね。JISでこの漢字に相当するのは「涜」ですが、これは
ぶっちゃけて言えばただの嘘字に過ぎません。本来は、略字の字体を
使うことが認められているのは常用漢字に収められているもののみで
あって、それ以外は旧字体を使うべきなのです。そういう意味では、
韓国の規格の「[シ+賣]」の方がまだましと言えましょう。
てなわけで、この点についてはそうきつく責めないでやって下さいな。
貴殿もウインドウズアップデイトで韓国語対応フォントだか何かを落と
せば、ハングルも「[シ+賣]」もきちんと表示されるようになりますよ。
まぁ個人的には私もJIS環境に応じた文字を使ってくれればとは思い
ますけどね。どの字がJISで表示不能かをいちいちチェックすることを
要求するのはあまりにお気の毒ですもん。
446 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/09/29(月) 02:51 ID:9qmEmLws
>>445
スマソ。最後に「そこまで求めるのは酷というものでしょう。」という一文を
追加して下され。
447 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 08:57 ID:H1FIJUCU
これは失礼しました。
廬のようにハングル入力して漢字変換したものも、
表示されると素で思ってますた。
[シ+賣]の方は日本語IMEで「ぼうとく」と打ったら
「とく」の字が本自体と日本式略字と両方出てきたので、
前者を選んだんですが、表示されないブラウザもあるんですね。
しかし日中韓で漢字の字体も入力表示コードも違うというのは
不便極まりないですね。
448 名前:
阿木林
:2003/09/29(月) 10:10 ID:ATBBiECk
うーん。私のPCはハングルも中国語も表示されるようにしてあるので
問題ないんですが、学術系のスレには重要な問題ですよね。
>>436
推火=mir(押す)+ポル=密陽
比自火=pic(光)+ポル=昌寧
というふうに現代語からもある程度類推できますね。
玄風は推良火をミリャンポルと読むとして、
密陽と区別するために玄風になったというところでしょうか。
火(ポル)と風(パラム)を結びつけるのは無理でしょうね。
真宝と漆巴火は漢字音が近いからついただけなのでしょう。
仁には斯が対応していることが分かります。
「仁」という字に対応する新羅語がなんであるかは難しいのですが、
サラム(人)のサかなぁ。すると斯盧なんていう国名も「人」を意味
していたのかもしれません。
そして、肝心の州鮮との関係はさっぱりわかりません。
鮮が上古音で*sranとでも発音されたとして、「人」という意味の古訓が
あったのなら分かるのですが・・すると鮮卑というのも「人」という意味の
韓系語彙ということに。巡り巡って朝鮮という国号にまで使われた、と。
卓淳の卓が達句とも書かれている。達が古い時代にもdatではなく
talと発音されていたとして、talk(u)-peolとは「鶏原」かもしれません。
ああ、電波言語学w
449 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 10:35 ID:H1FIJUCU
疑問なのは、史料によっては「○○peol」のような小地名と
中世以降の郡県が1対1で一致するかのように書かれていますが
(○○県即××火也とか)、
そうではない場合も多いですよね?
>>436
はそういう本に準拠してしまったので、
正確ではないんですが。
というか、中心集落(邑治)の所在地が古代の何処だったかという
ことを書いているようです。
邑治の位置も、高麗以降は風水によって
決められた反面、それ以前は別の場所にあった可能性があるでしょう。
450 名前:
444
:2003/09/29(月) 11:10 ID:et0QbqBs
あ、そうだったの?
事情しらないものだから口調が厳しくなってしまいました。すいません。
まぁ一応[シ+賣]の字はないってことでよろしく。
451 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 12:47 ID:H1FIJUCU
まあ、事情はどうあれ、学術スレで
>「なんとかしろよ」とか、「見えないぞ」とか、
品のない口調を使うのは褒められたものではないですが。
学術的水準も、IT水準もいろいろな人がいてこそ盛る上がるわけで、
生暖かい目で見てくださいw
452 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/09/29(月) 17:20 ID:RC2QdINA
>>448
州鮮については現代の「面」なんかに類似地名があるのかも。
鮮卑はモンゴル語だかトルコ語で「霊威」を意味するサビ?[sabi?]という説がありました。
朝鮮は史記の注釈からすると北朝鮮の川の名前からきてるようですね。
朝鮮と鮮卑の間に関係はないと思いますが、もしあったとしても
「鮮卑→朝鮮」という流れは時代からいってあり得ないかと。
453 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 17:50 ID:H1FIJUCU
現代の「面」は1914年にほとんどニテーイが人工的に
付与したもので、一次的には参考になり辛いと思いますよ。
里名も同様です。
むしろ其の元ネタになった自然集落名、さらには
原っぱの名前なんかにヒントが隠されているかもしれません。
今地図をざっと見ても、慈仁など3郡で「カヤ」という
自然部落名がありました。
あ、もちろんニテーイの「改悪」前の面名は、
新羅時代の地名(ほとんどは部曲級ですが)が
使われているのが多いので、価値があると思います。
454 名前:
阿木林
:2003/09/29(月) 17:57 ID:ATBBiECk
もちろん鮮卑と朝鮮なんて電波ですよん。
今日は2ちゃんにアクセスできないので、電波ゆんゆんなのです。
霊がサビならば、西火が霊山になったのもなんとなく関連づけられる
かもしれませんね。
朝鮮語では霊などの語彙がかなり漢語におきかえられてしまったので、
西との関連付けは困難です。
もちろん、ソソムンさんのおっしゃるように、後継の地名と完全に同定
できるものではないのでしょうけれど。
455 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 18:03 ID:H1FIJUCU
そう思って、18世紀中ごろに作られた「嶺南地図 大丘
(ママ=李朝時代までの表記)地図」を見たら、あるはあるは。
鮮北村面、鮮西村面、鮮東村面、鮮西部面、年貢倉庫の名は
「鮮顔倉」。現在の東区一帯ですね(空港のあるところ)。
ただ、鮮の偏が「魚」ではなく「角」の真ん中の線も下に
出っ張ってるやつなんですが、これもありでしょうか?
456 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 18:12 ID:H1FIJUCU
霊山の項を見ると、
本新羅西火 景徳王十六年改尚薬 為蜜城(現蜜陽)郡領県。
霊山になったのは高麗の時ですね。
尚薬、、ますます分からんス
457 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 18:15 ID:H1FIJUCU
サビと尚(Sang)がちょっとだけ似てますね。
阿木林さんが電波ならぼくは厨
458 名前:
阿木林
:2003/09/29(月) 18:22 ID:ATBBiECk
おお。通常「觧」は「解」の異体字だと思っていたのですが、
(角の真ん中が出ているのは本来の字体)
この場合はヘではなくソン(古くはションないしシェン)と
読むべきなんでしょうね。
ソンビ(儒者)の語源と関係があるのではないか、などと思ってみたり。
古い形ではsien-byiまたはsien-b@i。
459 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 19:19 ID:H1FIJUCU
へ?ということはHae?
460 名前:
阿木林
:2003/09/29(月) 19:59 ID:ATBBiECk
電波どころか毒電波出してますよん。
やほーの百科事典で検索してみたところ、解顔面がただしいみたいです。
僕も早とちりしてしまいました。
http://kr.encycl.yahoo.com/final.html?id=44037&from=enc
" target=new>
http://kr.encycl.yahoo.com/final.html?id=44037&from=enc
尚薬といえば薬を扱う官職ですから、地名と直接の関係はないのかも
知れません。
461 名前:
阿木林
:2003/09/29(月) 20:05 ID:ATBBiECk
ただ、この手の資料を斜め読みしていても、訓読の地名を漢字読み
することは本当に多いですね。押梁だってアムニャンと書かれていますが、
本来はミルリャンなのだろうと思います。
だから解顔も実際はヘアンとは読まれてないのかもしれません。
どんな訓で読まれていたんだろう・・帰って千字文の訓読でも
やってみるか。
462 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/09/29(月) 22:04 ID:H1FIJUCU
そういえば、テグのファビョった地下鉄にも解顔駅がありましたね。
振り出しにもどるー。
上の漢文は「尚薬に改めて蜜城郡の領県と為す」と読めるから、
恐らく地名で合ってるんじゃないかと思うです。
現在残ってる地名でも、訓と音といったり来たりが
ありまくりです。
春香伝に出てくる「ファラン(HWA-RAN)」は
漢字名は弓院里ですが、
弓(GEUNG)の訓「ファル(HWAL)」と院(WON)」をつなげて
「HWAL−WON」、理恵ゾーンして「HWARON」、
なぜかOがAに入れ替わって「HWARAN」です。
ハングルの表記も HWAL-ANではなく
HWA-RANと切れるので、一見して同一地名とは
思えないくらいです。
463 名前:
阿木林
:2003/09/30(火) 10:01 ID:NIXwrkog
そういえばヘアン駅ってありましたね・・
テグにはいったことがないのですが、向こうのテレビで地下鉄火災の
ドキュメントをずっと見ていたとき、出てきた駅名でした。
あのドキュメント、キンサンサトゥリが出まくりで、気の毒だけど
その一点では興味深かったなぁ。
〜アンだから勝手に海安とかそんな地名だと思ってた。
尚薬が地名であることは間違いないです。
従来の地名と直接関係があってつけられた地名ではなかろう、
と書こうとしていたのですが、ごらんの通り日本語が足りないので・・。
hwa-ranと聞いて真っ先にオランダを思い出してしまいますた。
hwal-wonがhwa-ranになるのはまさに母音調和ですね。
もしかしたらヘアンもヘ+ウォンが調和した形だったりして。
関係ないけど牡丹をモランと発音するのも、漢字音の規則からは
外れていて面白いです。
464 名前:
452
:2003/09/30(火) 16:38 ID:tPfsZWOM
正直、ついていけない展開になってまつが(^^;)
池袋のジュンク堂でさっき立ち読みしてきた「末」の字がつく人の本
(名前忘れたけど任那日本府の古典的研究で有名な人ね)によると
州鮮国は大丘の「解顔」で、この古地名が「雉省」、で、州鮮と音が近いとありましたが
なにがどう近いのかよく理解できませんでした。
465 名前:
阿木林
:2003/09/30(火) 17:09 ID:NIXwrkog
少々スレ違い気味だなと思いつつ・・
>>464
古典的研究であれば末松保和先生でしょうか。
解顔(ヘアン)というのは古い地名なんですね。ソソムンさんの例で
解北村面などの地名があるのは、ヘアンの東西南北に村があった
ということなんでしょう。固有語に対する当て字だったとするなら
解は太陽のhaeでしょうか。
現代音ならば雉省chiseongと州鮮juseonは似てないこともないですが
中古音では厳しいように思えます。-ng/-nを混同する傾向はナナシサン
が出された例でもほとんどないのではないでしょうか。
雉を「トリ」と解釈するならば達句火タルクボル=鳥原であるとして、
雉省(城)は相応しい当て字であるように思えます。
それとヘアンは関係あるのでしょうか・・・なさそう。
解顔の地名の由来が知りたいところです。
466 名前:
464
:2003/10/01(水) 02:49 ID:KbKA3iPs
>>465
そうそう、末松保和でつ。
古地名の比定は、けっこう昔の人が適当にやったのを無批判に継承してる例が多いかも知れませんね。
このスレの皆さんで全面的に見直してみてほしいでつ。
467 名前:
Seosomun
:2003/10/01(水) 13:49 ID:EvbFQfz2
>>465
朝鮮時代に見える面名は、旧地名を使って東西南北や数字、遠近、
上下左右などを用いて分割したものが多いです。
問題はその分割がどの時期のものかですが、
そういう論文がどっかにありますた^^;
探して見ます
468 名前:
Seosomun
:2003/10/01(水) 13:52 ID:EvbFQfz2
面は昔も今もおかみの行政区画なので、
住民たちの生活単位ではない。
特に昔の面は行政機能が希薄だったので、
現在の日本の「郡」位に存在感が薄いです。
お上が決めただけに、旧地名が活用される
事例が多くなるんだと思います。
469 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/03(金) 19:10 ID:XAcY9JRo
036,波害平史県{一ニ云フ額},波平県ハ、本高句麗ノ波害平史県ナリ。景徳王改名ス。
今モ因ル/v之ニ。,京畿坡州郡坡平面,額=波害平史?(中:pua-斤ai-bιΛη-
s^i¨ei),古代日本語「ΦitaΦi(額)」,ナシ,ナシ,※額ー[各+頁](東)※史ー吏(東)
※新羅地名「波平」は高句麗の音読地名の「波害平史」を省略したものか。
037,泉井口県{一ニ云フ於乙買串},交河郡ハ、本高句麗ノ泉井口県ナリ。景徳王改名ス。
今モ因ル/v之ニ。,京畿坡州郡交河面,泉井=於乙買(中:・ιo-・ιet-mai);口=
串(中:kuan),古代日本語「wi(井)」;古代日本語「kuti〜kutu(口)」,新羅語「っ¨l
(井)」;後期中世語「u-mщl(井戸水)」;済州島方言「kulrε(口)」;全羅南道方言
「kul(口)」,トルコ語「bul-a-q(泉)」「bul-a-γ」(泉);ギリヤーク語「eri〜erri(川)」
;オロチ語「uri(水・川)」,※「泉井」の音読表記「於乙買」は本来は泉(井戸)の水の
意であろう。※「串」は訓読字か(後期中世語「koc(串)」)
038,述尓忽県{一ニ云フ首泥忽},峯城県ハ、本高句麗ノ述尓忽県ナリ。景徳王改名ス。
今モ因ル/v之ニ。,京畿坡州郡州内面坡州里,峯=述尓〈首泥〉(中:dзιuet-nie
〈∫ι∂u-nei〉);城=忽(中:hu∂t),古代日本語「ki2(城)」,後期中世語「su-nщlk
(嶺)」;百済語「ki(城)」;後期中世語「kol(谷・洞)」,エベンキ語「maηa(堅)」;
ラムト語「maη(堅)」;満州語「maηga(堅)」;満州語「holo(谷)」「golo(省)」;
トルコ語「qol-γan(城)」;蒙古語「qol-γan(城)」,※高句麗漢字音:述=首;
尓=泥
039,達乙省県{漢氏ノ美女於イテ/2高山ノ頭ニ/1点ス/2烽火ヲ/1。迎フル/2安臧王ヲ/1
之処ナリ。故ニ後ニ名ヅク/2高烽ト/1},高烽県ハ、本高句麗ノ達乙省県。景徳王改名ス。
今モ因ル/v之ニ。,京畿高陽郡元堂面,高=達(中:dat);烽=乙省?(中:・ιet-
s^i¨Λη),古代日本語「take2(岳)」;古代日本語「taka-si(高)」,ナシ,トルコ語
「taγ(山)」,
040,臂城郡{一ニ云フ馬忽},堅城郡ハ、本高句麗ノ馬忽郡ナリ。景徳王改名ス。今ノ
抱州ナリ。,京畿抱川郡抱川面,臂(堅)=馬(中:ma);城=忽(中:hu∂t),古代
日本語「ma(真)」;古代日本語「ki2(城)」,百済語「ki(城)」;後期中世語「kol
(谷・洞)」,エベンキ語「maηa(堅)」;ラムト語「maη(堅)」;満州語「maηga
(堅)」;満州語「holo(谷)」「golo(省)」;トルコ語「qol-γan(城)」;蒙古語「qol-
γan(城)」,※「臂」は「堅」の誤記?
470 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/03(金) 19:13 ID:XAcY9JRo
036は一応「波害平史」が音読地名、「額」が訓読地名と解されます。「波害平史」
の漢字音は「pua-斤ai-bιΛη-s^i¨ei」。古代日本語の「ΦitaΦi(額)」とは
頭子音及び第3音節の子音が似ているという程度の一致しか認められませんが、
中期朝鮮語は「nima(額)」ですので、まだしも日本語の方が似ていると言えるの
ではないでしょうか。とは言え、第2音節の子音の違いは大きいこともまた確かで
はあります。ちなみに、新羅地名「波平」は「波害平史」を省略したもののようです。
037は「泉井口」が訓読地名、「於乙買串」が音読地名っぽいですが、後者の「串」
については、062「穴口郡」102「楊口郡」等から「口」が「koc〜koti」であったと推定
されることを考慮すると、音読して「kuan」と読むよりは、中期朝鮮語のように「koc」
と訓で読んだ方がより都合がよいということになります。ただし、そのように考える
ためには、同時に高句麗語の「串」に相当する語もまた「koc」に近い発音であった
としなくてはならなくなるわけですが。
一方、「泉井」と「於乙買」の対応は非常にわかりやすいものです。「買」が「水」の
音読字であることはもはや多言を要しませんから、「於乙(・ιo-・ιet)」は「井戸」
を意味する語と推定出来ます。「泉」と「井戸」はともに水の湧き出るところであり、
両者の違いは天然か人工かという違いに過ぎませんから、「泉=於」「井=乙」の
ように分けて考える必要はないでしょう。さて、本語は古代日本語の「'wi(井)」とも
語形的に近いですが、とりわけ新羅語の「乙('っ¨l=井)」とはよく似ています。中期
朝鮮語の「'u-mщl(井)」の「u」は、新羅語「'っ¨l」が母音変化及び語末子音「l」の
脱落を起こしたものでしょう。
なお、新羅地名「交河郡」の命名の由来は難しいですが、「河」が「買(水)」に対応
することだけは確実です。「交」は字義通りと見るべきか、それとも「交」の漢字音
「kau」から「串(音:kuan、訓:koc)」との関連を求めるべきか悩むところですね。
471 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/03(金) 19:16 ID:XAcY9JRo
038は巻三七に地名が二つ出て来ますが、残念ながらどちらも音読地名という
例です。「忽」は共通ですので置いておいて、「述尓(dзιuet-nie)」と「首泥
(∫ι∂u-nei)」が同一語を音写していることは間違いないでしょう。清濁の違い
が無視されていることについては言わずもがなですが、前者にあるt入声が後者
には存在しないというのはちょっと興味を惹かれますね。これは音読表記では
t入声は場合によっては無視してもよいということを意味するのか、それともtが
流音lであることを示唆する例と取るべきなのか…。う〜ん、悩ましや。
もう一つの問題は新羅地名との関係です。新羅地名「峯城県」を高句麗地名の
訓読表記に準じて考えることが出来るかどうかですが、高句麗音読地名の「忽」
と「城」が対応しているので、一応第一段階はクリアしております。仮に「峯」も
「述尓(首泥)」と対応しているとすると、中期朝鮮語「su-nщlk(嶺)」との関連が
浮かび上がって来ますね。語末の「-lk」部分が対応しないという問題点はある
ものの、それでも意味と言い語形と言い、近いことは確かです。古代日本語には
対応する語は見出せないので、本語に関しては朝鮮語側が有利と言えますね。
ただ、「su-nщrk(嶺)」は現代朝鮮語では死語となっているようでして、中世に
高句麗語系言語から高麗語に入った借用語である可能性もあるということは
指摘しておく必要はあろうかと存じます。
472 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/03(金) 19:18 ID:XAcY9JRo
039は巻三七には音読地名「達乙省」しか地名として挙げてありませんが、
地名の由来を記した箇所に「高烽」という語が出て来ますので、これを訓読地名
として処理してよさそうです。「達」と「高」は064「高木根県{一ニ云フ達乙斬}」から
確実に対応することがわかっていますので、残る「乙省」と「烽」も対応する可能性
が高そうですが、今のところ周辺言語に本語に対応する語は報告されていない
ようです。「烽」の意の日本語と言えば「のろし」がまず第一に思い浮かびますが、
「乙省」の「乙」が「ol」のような音であれば、「のろし」の第2音節以下と近い語形に
なりますので、一見よさそうに感じます。しかしながら、「のろし」という語は16世紀
の用例が最古でして、それ以前は「とぶひ(飛ぶ火)」と称していたことがわかって
いますので、「のろし」を対応例として挙げるのはさすがに躊躇されますね。
そうそう。「省」は「城」の漢字音を表記する音読字として用いられた可能性があり
ます(
>>268
、
>>402
参照)から、もしかすると「烽」に対応するのは「乙」の部分だけ
という可能性もあるかも知れません。と言っても、そう処理することによって対応例
を指摘出来るというわけではありませんが(^^;。
040は巻三七に訓読地名と音読地名の両方が揃っている例です。「臂城」と「馬忽」
の対応ですので、「城」と「忽」が対応する以上、「臂」と「馬」も対応する可能性が
大いに期待されるのですが、「臂」のままでは周辺言語にどうにも対応例が見出せ
ないのが辛いところです。それはそれで仕方がないと言えばそうなのですが、ここ
で注目されるのが新羅地名です。新羅地名では同じ地名が「堅城」となっているん
ですよね。仮に「臂」を「堅」の誤記乃至誤伝であると見なすことが可能なら、今度は
「堅」と「馬」との間で対応関係を求めればよいことになるわけです。実際にそのよう
に考えると、周辺言語、とりわけツングース系言語に多数対応例を見出せるという
事実もありますので、中々に具合がよいのですが、問題は果たしてそのように考え
てよいものかどうかでしょう。
なるほど、「臂」と「堅」では崩して書けば上半分は似た字形になりますが、下半分
はダメダメですね。せめて「臂」ではなくて「壁」なら問題はないのですがねぇ。まぁ
でも、新羅語〜朝鮮語で「堅」と「ma」が結び付かない以上、高句麗地名の「馬忽」
から「堅城」を導き出すことは無理な相談なので、もう一つの高句麗地名「臂城」と
関連付けるしか方法はないというのは、誤写説にとっては条件的に有利であること
は間違いないのですが…。
473 名前:
日語商売
:2003/10/03(金) 20:45 ID:osgLFj7c
>>470
串については日本語に「くし」って言葉があるので、高句麗語にも同じような発音の
言葉があったと考えて差し支えないんではないでしょうか?
あまり関係ないけど現代語ではこういう語彙がありますね。
goj-gam 串柿、干し柿
kkocεη-i 串
kkoci 串料理、特におでんw
kkoj-da 差し込む、挿す、刺す
韓国のおでんは屋台の定番中の定番で、長い串に練り物の棒状の固まり、もしくは薄く作って
焼いた練り物を何重にも畳んで刺したもので、だしで煮てあります。
味が単調なのでバラエティーに富む日本のおでんには全然勝てませんね。
BoAタソ一人でモーニング娘。のネタに挑むようなものです(例えはユンソナの方がいいか?)w
もちろん屋台でおやじに愚痴聞いてもらいながら一杯引っ掛けるという風情もありませんw
通勤時や小腹が空いた時に食べるような感じですね。
実はさっきコンビニでおにぎりのおまけについてきたので食べたニダw
また同じものを油や辛いタレで炒めたり、料理に入れたりしますが、
これも「おでん」と呼んでいますw
>>472
「臂」が「肩」ならば「堅」と同音なんですけどねぇ。
まあ、「臂」を「腕」ととらえれば、現代語ですがp‘alなので、
「馬」のmalと似てるっちゃあ似てるんですがねぇ。。。
474 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/03(金) 21:36 ID:sM5axc3k
>>473
日語商売さん
>串については日本語に「くし」って言葉があるので、高句麗語にも同じような発音の
>言葉があったと考えて差し支えないんではないでしょうか?
そう言えばそうですなあ。採用!
>「臂」が「肩」ならば「堅」と同音なんですけどねぇ。
おお、こいつは気が付きませなんだ。しかし、それを利用するとしたら、
高句麗の本来の訓読地名は「肩城」「臂城」「堅城」のうちのどれであると
すべきなのでしょうかねぇ。
>まあ、「臂」を「腕」ととらえれば、現代語ですがp‘alなので、
>「馬」のmalと似てるっちゃあ似てるんですがねぇ。。。
なるほど。「p‘al(腕)」ですか。pは両唇破裂音、mは両唇鼻音。ともに
唇を使う子音であるという共通点はありますな。でも、出来れば激音では
なく平音であればもっとよかったのですが。日本語でも、bとmの交替は
ポピュラーな出来事ですからねぇ。今は自宅にいるため『李朝語辞典』
を参照出来ないのですが、これの中期朝鮮語の語形はどうなっているの
か知りたいですね。それから、「臂=馬=p‘al(腕)」だとすると、新羅地名
の「堅」の由来も気になるところです。
475 名前:
Seosomun
:2003/10/04(土) 02:13 ID:VAIzFPPA
串(ゴッ)は地名では岬の意味でよく使いますが、
この場合は口との対応ということですか。
交河といえば、名前は忘れたけど漢江と臨津江の
合流地点に岬があるんですよね。
今は統一展望台になってますが。
この字は韓国語ではかなり例外的に、
漢字をそのまま訓読みする文字ですが、
このような文字は他にもあるのでしょうか?
476 名前:
日語商売
:2003/10/04(土) 20:28 ID:A9hbhYBw
すいません、またブービートラップ踏んじまいました。
「串」は本来「つらぬく」「なれる」という意味で、「くし」の意味はありません。
(その意味の字は「串」の縦棒が2本とおってるものですw)
もともと「串」の形は「貫」の上の部分と同じで、物に棒か紐を通してる形ですから、
1本通ろうが2本通ろうが「くし」の意味は潜在してるといえるのですがね。
あるいは高句麗で既に「くし」という訓が定着していたのかもしれません。
たとえ「つらぬく」の意味でも、「さす」の意味の動詞 (s)koc-taが中期朝鮮語にあるので、
その語幹を使ってkocをあらわすのに使ったと考えられるでしょう。
で、p‘alの中期語の形ですが、『李朝語辞典』にはp‘∧lとありました。
意味も「臂」と出ています(「臂」はもともと腕の意味)。
「馬」もm∧lなので、中期語でもよく似た形です。
しかし有気破裂音と鼻音ではずいぶん音色が違いますよね。
どちらかが高句麗語ではb∧lのような形だったならば、多少は近くなるでしょうが。。。
477 名前:
阿木林
:2003/10/06(月) 10:29 ID:IB9UvI4o
パジュの昔の名前がナミヘーだったのは驚き。
口をコッというのが岬の意味に転用されているのは、
日本で岬をハナとよぶのに似ています。
述尓忽の現行地名である州内の発音もt∫u-nεですね。
主に峠を表す「チェ」もこれと関係ある言葉かもしれません。
p'alの中期語の形は、p'ΛlのほかにpΛl, pΛlhという形もあります。
もっとも、pΛlhは後ろに母音で始まる助詞がついたときに現れる
形であるようですが。
高句麗語で有声音が存在するという証拠がないのですが、
bΛlという形であったとしてもおかしくはないのでしょう。
(ただし、m/p~bが混同されたという証拠もない)
ただし、後の抱州、抱川(p'o-ju, p'o-c'∂n)という地名に連なっていくことをかんがえれば、
同じ頭子音のp'Λlが基層にあるとかんがえたほうがよいのかもしれません。
478 名前:
阿木林
:2003/10/06(月) 15:23 ID:IB9UvI4o
韓国版ヤホーに地図があるんだけど、自分のOS環境だと文字部分が
うまく表示されない模様。あれで調べれば岬の名前とかもわかるはず。
あと、中期語なら韓国ヤホーの国語辞典であるていど調べられます。
479 名前:
tenpura ◆UMAIu01k
:2003/10/06(月) 17:05 ID:5CzwA73A
突然疑問に思ったことがあるので、専門家さんがいるスレに聞きに来てみる。
新羅や高句麗の言葉は今の朝鮮語、日本語とも違う言葉であったことは
わかっているのですが、もうひとつの国、「任那」の言葉って何か手がかりでも
残ってないのでしょうか。
変なことを考えたんだけど、またデムパといわれるのが怖い(藁)ので
とりあえず、ここまでで聞いてみる。
480 名前:
tenpura ◆UMAIu01k
:2003/10/06(月) 17:06 ID:5CzwA73A
>>479
しまった、電波系大道芸のほうがよかったかなと反省。。。
481 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/10/06(月) 17:10 ID:cl.7k2ME
>>480
「半島古代史教えてくんスレ」も活用おながいしまつ
482 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/10/06(月) 17:12 ID:cl.7k2ME
>>480
何でも知りたい!歴史基礎知識やさしく教えてくん専用統一スレ
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=1039074422&ls=50
" target=new>
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=1039074422&ls=50
483 名前:
阿木林
:2003/10/06(月) 18:18 ID:IB9UvI4o
専門家というには程遠いのですが、お答えしてみます。
ナナシサンのホムペにはカヤ(ミマナ)語の地名解説は無かったと
思うのですが、結論からいうと新羅語にきわめて近かったようです。
地理的な分布から見ても、そう考えるのが自然です。
http://www.chosun.ac.kr/~ongmi/teaching/korhistory/kh4-4.htm
" target=new>
http://www.chosun.ac.kr/~ongmi/teaching/korhistory/kh4-4.htm
にいくつかの単語が紹介されています。ドラビダ語説も紹介されてますが・・
城門を梁(訓読でto)というのは日本語と共通し、三を密というのは日本語と
高句麗語と共通するのですが、野=火/伐、水=物、居[柴-止+シ]=王、
鶴=巨老というのは新羅語と変わりません。
484 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/06(月) 18:45 ID:jBFB2a66
>>476
日語商売さん
>「串」は本来「つらぬく」「なれる」という意味で、「くし」の意味はありません。
「串」は万葉集でも「くし」の意味で使用されていますので、日本でもかなり早い
時期から「くし」の意味の漢字として認識されていたようです。おそらく半島から
伝わった用字法ではないでしょうか。
>「馬」もm∧lなので、中期語でもよく似た形です。
そう言えば、高句麗地名で「駒」は「滅烏(miεt-・o)」と音読表記されていること
から、高句麗語の「馬」は「miεro」と再構される(
>>269-270
)ということを忘れて
いました。仮に高句麗地名の「馬忽」の「馬」が訓読字であったとすると、「臂」も
「miεro」に近い発音の語であることが期待されると思うのですが、その辺はどう
考えるべきですかねぇ。
485 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/06(月) 18:46 ID:jBFB2a66
>>477
阿木林さん
>口をコッというのが岬の意味に転用されているのは、
>日本で岬をハナとよぶのに似ています。
岬の「ハナ」は「ハナ(鼻)」ではなくて「ハナ(端)」が直接の語源です。「ハナ(端)」
は「ハ(端)」「ハシ(端)」「ハタ(端)」と同一語彙グループに属し、物の先端を指す
語です。転じて時間的に先の方を指して言うようにもなりました。尤も、「ハナ(鼻)」
にしても、語源を遡れば「ハナ(端)」と同系の語彙である可能性が高そうですが。
486 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/06(月) 18:47 ID:jBFB2a66
>>479
tenpuraさん
一連のレスを書いていたら、阿木林さんに先を越されてしまった…。内容的にも
かなりかぶるようですが、もったいないので書き込みますね(w。
任那語(加羅語)については、直接の資料としては(1)「栴檀梁。城門名。加羅語
謂門為梁云」(『三国史記』)とあるのが唯一のもので、あとは(2)『三国史記』新羅
地理誌に見える任那地域の地名、(3)『日本書紀』に見える任那地域の地名、と
いった地名資料から推測するしか手立てがなかったと記憶しております。このうち、
(1)は日本語「ト(戸・門)」との関係を考えたくなる例ですが、(2)(3)を見ると、むしろ
韓系言語の方が中心であり一部夫餘系の言語が混じっていた程度ではないかと
いう印象を持っています。尤も、まだ新羅〜任那の地名データを作成していない
ので、それによっては別の可能性も出てくるかも知れませんが。
487 名前:
阿木林
:2003/10/06(月) 19:23 ID:IB9UvI4o
子馬が滅烏(メロ)で親馬が臂(ポル)だったら全然にていませんよね。
駒(若いウマ)と馬(成長したウマ)では違う言葉が用いられていた、
という可能性はあるのではないでしょうか。
(日本語のコマはコウマが語源でいいんでしたっけ?)
シナ語ならば駒と馬でまったく違う形ですし、モンゴル語でもかなり
違う形が用いられているはずです。
そういえばモリは去勢馬のことで、総称はたしかホリでした。
あとで調べてみます。
488 名前:
tenpura ◆UMAIu01k
:2003/10/07(火) 00:45 ID:SKErWo9I
>>483
>>486
まとめてでもうしわけないですが、ありがとうございます。
うーむ、資料が少ないなら、なにか捏造の余地はないだろうか。
ってスレちがいですな。
さんちゃんにはとても及ばない自分にガカーリするのであった。。。
489 名前:
阿木林
:2003/10/07(火) 10:01 ID:xJYOm.FU
ギャース!どこからホリなんてのが出てきたんだろう・・羊/honj/と間違えた?
アルヒ飲んでウリヤンハイまで逝って馬に蹴られて死んできます。。。
/morj/は去勢馬のことも指しますが、馬の総称としても間違いではありません。
去勢馬のことを特に指す言葉は/axt/でした。
ついでに、一歳馬は/ynag/、二歳馬は/daag/、雄の子馬は/urj∂∂/、
牝の子馬は/bεεdas/、雄馬は/εdζrag/、牝馬は/guu/だそうです。
こういう細かい分け方は牛、駱駝、綿羊、山羊の全てに存在します。
関係なさげなのでさげ。
(以上、チャハル方言。ハルハ方言の資料が手元になかった)
490 名前:
名無しさんはポシンタン
:2003/10/07(火) 14:52 ID:aH6YAXzU
>>487
コマ(駒)はコウマ(小馬)から?
よく昔の日本語だと「小さい」の意味だと「ヲ」といいますよね?
昔の日本語でも「小さい」の意味の「コ」ってあったんですか?
491 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/07(火) 14:53 ID:oePHFtgg
>>487
阿木林さん
040の地名ですが、034「買省郡{一ニ云フ馬忽}」や107「大楊管郡{一ニ云フ
馬斤押}」の例などを見ると、やはり「馬忽」の「馬」は訓読字ではなく音読字
と見て「ma」と再構した方がよいかと思われます。騎馬民族は馬に関する
語彙が豊富なので、高句麗語でも馬と駒を使い分けた可能性はありそうで
はありますが、高句麗族は確か半農半牧ではなかったかしら。モンゴル語
ほどの細かい使い分けをしていたかどうか、ちと怪しいような気がします。
さてそうなると、この「ma」と対応するのは高句麗訓読地名の「臂」の方で
あるのか、それとも新羅の漢語地名の「堅」の方なのかが問題となりますが、
現状ではどちらを是とすべきか判断が難しいですね。「堅」ではなく「臂」と
対応するのだとすると、中期朝鮮語「p‘Λl(腕)」との対応が考えられます
(古代日本語「Φi1di(肘)」もこれに加えてもいいかも)ので、「臂」と「ma」
については一応の説明は付けることが出来ますが、その一方で新羅地名
「堅城」はいったい何に基づいて付けられた名前なのかが説明出来ないの
が最大のネックになるでしょう。何せ新羅語方面(朝鮮語を含む)では「ma」
と「堅」との間に対応関係を認め難いですし、まさか高句麗地名の「臂城」が
新羅時代には「堅城」と誤って伝えられたとも思えませんからねぇ。
まだそれよりは、新羅地名の「堅」の方が正しくて、高句麗地名の「臂城」
の方が間違っているとした方がましかも知れません。『三国史記』執筆の
時点で、新羅時代は直前の時代ですから、まだ記憶も新しく、記録自体も
正確であることが期待されますが、高句麗時代は一時代前ということで、
誤写などによって地名が誤って伝えられる危険性はより高まるはずです。
加えて、そのように考えると、「堅」と「ma」が対応するわけですから、日本
語の「ma(真)」の他、ツングース諸語とも対比可能出来るというのはやはり
大きいと思います。
>日本語のコマはコウマが語源でいいんでしたっけ?
確かにそのように説明されることが多いですが、それだと、「こま」を子馬
の意味で使用した例は平安時代になってようやく登場するのに、馬の意の
「こま」は奈良時代から既に使われているという事実をうまく説明出来ない
ので、個人的には同意出来ません。
492 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/07(火) 15:04 ID:oePHFtgg
>>490
>よく昔の日本語だと「小さい」の意味だと「ヲ」といいますよね?
>昔の日本語でも「小さい」の意味の「コ」ってあったんですか?
ありますよ。万葉仮名の一字一音表記で「古」「子」と表記されたものでは、
「こさる(小猿)」「こすず(小鈴)」「こまつ(小松)」「こぶすま(小衾)」「こすげ
(小菅)」などがあります。「を(小)」とは意味・用法ともに共通しますので、
違いはよくわかりませんが、両者の使用頻度を見るに、少なくとも奈良時代
においては「を(小)」の方が「こ(小)」よりも勢力が強かったようですね。
493 名前:
Seosomun
:2003/10/07(火) 23:20 ID:p2A01W.c
>>477
>パジュの昔の名前がナミヘーだったのは驚き。
正確には現パジュ=パジュ+ナミヘー+積城+交河なんです。
494 名前:
日語商売
:2003/10/08(水) 02:13 ID:hJSihI6.
>>492
昔国語学の授業で教授(けっこー有名な人、テレビでもたまに見る)が、
「コ」と「ヲ」の使い分けについて、「明確な差異を見いだすことは難しいが、
ヲの方は大きいものに付属するもののニュアンスがある」と言って、
語源を「尾」に求めていたのを思い出しました。
この先生、けっこう思い付きでもの言うところもあるのですが、参考までに。
495 名前:
娜々志娑无 ◆NcNEDmUA
:2003/10/08(水) 02:53 ID:23daIlHs
>>494
日語商売さん
アクセントを見てみますと、「を(尾)」は平安期低平調、「を(小)」は
平安期高平調ですから、金田一法則で見る限りはその説はちょっと
苦しそうでつね(w。でも、私も結構思い付きが好きな人間ですから、
その先生とは気が合いそうでつ(w。
496 名前:
日語商売
:2003/10/08(水) 04:06 ID:hJSihI6.
>>495
うむむ、ちょい無理ですかぁ。
その人ちなみに今N大にいるS先生なんですけどね(わからんつーのw
「コ」の上代における母音が甲類であることを考えると、
「ヲ」は「コ1」の語頭音kの脱落形かもしれませんね。
ただそのような子音脱落が起こる環境を知りませんが。
そういえば、「コ(小)」は「コ(子)」と同語源と見ていいのでしょうか?
ちょっと気になることがあるので。
497 名前:
阿木林
:2003/10/08(水) 10:22 ID:iA7fsOvo
>>493
ありがとうございます。統一展望台が懐かしいです。
朝鮮語では「川の合流点」を現す地名語ってありましたっけ?
村山七郎といえばどちらかといえば飛んでも系に分類されることが
多いと思うのですが、彼が日本語の「マガマガシ」をツングース諸語の
「マガ」に語源を求めていたのを読んだことがあります。
コというのは日本語系統論でしばしば「タイ系基層語」の例として
出される語彙なのでその点でも興味深い。
Vietnam: con, Hokkien: koa~/kia~ etc.
No.38
意 味 :子(名詞)
原 文 :「童子忽県一ニ云フ仇斯波衣」(『三国史記』)
というのがありましたが、現代朝鮮語では馬はmal、
駒はmang'aji(mal'agiの変)なので、滅びる烏も
滅(=馬)+烏(子)という構造なのかも知れません。
仇の頭子音が落ちて烏になった。もしくは烏が訓読であったのかも。
498 名前:
Seosomun ◆57aYuBt.
:2003/10/08(水) 10:42 ID:HkMC9pcs
合流点は地名によってさまざまな呼称がありますが、
一般的なのはハプスモリ(HAP SU MEO RI)ですね。
ハプスは合水、モリは頭。
アリラソで有名な江原道ジョンソンのアウラジ(AURAJI)も
合流点という意味で、「調和する(EO U REO JI DA)」
から来ているようです。
近くに住んでいながら、まだ行ってないんです
>統一展望台
自由路はよく暴走しますがw
499 名前:
香具山の光
:2003/10/11(土) 03:13 ID:8Js59znI
娜々志娑无先生へ
2ちゃんねるの「.【謝ることなど】日韓歴史認識スレ15【ない】」
にさんちゃんが来ました。以下引用。
「高句麗語と国語の関係をみたが
やはり、80%程度の一致があるという
どうも良くわからないが、当時の漢語の尾子音から判明した高句麗語の中の20から
80%がなんからの関係性があり、高句麗の方言と推定が4つという
http://www.hangeul.or.kr/hnp/hg2000/hg249_03.htm
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http://www.hangeul.or.kr/hnp/hg2000/hg249_03.htm
翻訳
http://j2k.naver.com/j2k.php/japan/www.hangeul.or.kr/hnp/hg2000/hg249_03.htm
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http://j2k.naver.com/j2k.php/japan/www.hangeul.or.kr/hnp/hg2000/hg249_03.htm
」
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